女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第81話が20日放送され、直美が看病を続ける柳川文(内田慈さん)に「私の母親ですか?」と真正面から問いかける展開に視聴者が息をのみました。
「起きたら人がいたから驚いてしまって」という文
病に伏せる文を看病していた直美は、枕元に落ちていた髪紐の裏地を目にして息をのみました。それは、天涯孤独の身である直美が赤ん坊の頃から肌身離さず持っている「お守りの袋」とまったく同じ柄でした。
文がうめき声を上げて目を覚ました瞬間、直美の視線に気づいたのか、ひったくるように髪紐を取り返しました。「ごめんなさい…起きたら人がいたから驚いてしまって」。取り繕う文の脈を測りながら、直美は意を決し、もしもの時の連絡先を尋ねますが、文は「家族は本当にいないので」と冷たく言い切りました。さらに実家について探りを入れられると、「海の…海の見える所で…」と、どこか懐かしむように微笑むにとどめました。
「母親ではないか」との思いを強める直美
後日、直美は文が働く「瑞穂屋」の店主・清水卯三郎(坂東彌十郎さん)から、文とは明治元(1868)年に横浜で出会ったと聞き出します。横浜という地名に、横浜・山手の教会に捨てられていた自分の過去が重なり、直美は文こそ母親ではないかとの思いをさらに強くします。
卯三郎によれば、文は当時、卯三郎を商人と見抜き、詐欺を持ちかけるほど、生きるためなら手段を選ばない女性だったといいます。直美は、自分もまた生き延びるために身分を偽った過去を明かし、「文さん、そこまでして生きようとしていたのに…やりたいことも何もないって」と、その閉ざされた胸の内を案じました。
寛太に調査を依頼する直美
その後、直美は団子屋で寛太(藤原季節さん)と向かい合い、お守り袋を見せながら、同じ柄の髪飾りを持つ女性を見つけたことを打ち明けます。横浜で詐欺まがいのことをし、かつて米国人にミルク粥を作ってもらったという文の過去をつなぎ合わせた寛太は、「その柳川文が、あんたの母親・初代夕凪だと?」と核心を突きます。直美は静かにうなずき、寛太のことを「寛太さん」と初めて名前で呼び、調査を依頼しました。寛太も「ここまできたら、俺が気になってきちまった」と調査を引き受けました。
夕暮れ時、直美が文の部屋を訪れると、体調の戻った文が手料理でもてなしてくれました。料理を口にして思わず笑みを浮かべた直美はりんとの思い出話に花を咲かせ、その穏やかな空気の中で、直美は覚悟を決め、「私の母親ですか? 錦栄楼にいた夕凪。故郷は伊豆。違いますか?」と長年胸にしまい続けてきた疑問を真正面からぶつけました。
直美の問いに「いいえ、違います。ごめんなさい」と否定する文
しばらく沈黙した後、静かに目をそらした文は「そんなふうに見えます? 私」と静かに口を開き、「名前も付けずに、赤ん坊を捨てるような女に見えるってことですよね。そんなひどいことを…?」と問い返しました。直美は「そんな訳ないですよね。もしかしたら何か理由があってのことかと…」と食い下がりますが、文は「いいえ、違います。ごめんなさい」と改めて否定。直美も「こちらこそ失礼しました」と引き下がるしかありませんでした。2人は目を合わすことなく食事を続けました。
その晩、りんの娘・環(英茉さん)の寝顔を見ながらお守りを手にした直美は「おっかさん」とつぶやきました。
SNS「名前を呼ばれて嬉しそうな寛太の表情がたまらない」の声も
『風、薫る』第81話の放送に対し、SNSでは、視聴者から多くの反響が寄せられています。
ライターコメント
「私の母親ですか?」と真正面から尋ねた直美の勇気と、それを静かに否定した文のヒリヒリするようなやり取りは、思わず息をのむほどスリリングでしたね。文の悲しげな瞳の奥に何が隠されているのか、真実が気になって仕方ありません。一方で、張り詰めた展開の中で描かれた「寛太さん」と初めて名前を呼ぶシーンは、視聴者にとって一筋の光のような温かさがありました。重い秘密を共有した二人の絆が今後どう深まっていくのか。ハラハラしつつも恋の行方から目が離せません!
『風、薫る』過去記事
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