女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第80話が17日放送され、これまでずっと伏せられていた直美の母が「瑞穂屋」で働く柳川文(内田慈さん)であることを匂わせるような描写があったことから、視聴者の間で推測が広がり、Xではこの日、「風薫る」というワードがトレンド入りしました。
りんに届いた東京からの手紙
この日は、第16週「新風吹くころ」(第76~80回)の最終日で、看護婦として限界を迎えたりんが、帝都医大病院を辞めて新潟・上越の女学校の舎監となり、新たな生活をスタート。一方、東京でりんの娘・環(英茉さん)の「2人目のお母さん」になることを決めた直美は、一ノ瀬家との同居を継続しており、ある日、文が倒れ、直美が看病のため、文が住む長屋に通うようになりました。
ある日、りんのもとに東京から手紙が届きます。その封筒を受け取った玄関で、配達員と入れ替わるように、町で出会った女性(磯山さやかさん)がやってきました。驚くりんの背後から、寮生の長見久(近藤華さん)が出てきて、女性の姿を見た瞬間、顔色を変えました。
「押しかけ看護」を始めたと綴った直美
「お母さま!」。女性はサワと言い、久とは親子でした。りんは面会申請のないサワを特別に中へ招き入れ、気を利かせて舎監室へと下がりました。
東京から届いたばかりの手紙を手に取ったりんは、環からの愛らしい手紙を見て成長を喜びますが、直美からの手紙には、文が腹痛で仕事を休むようになり、直美が仕事帰りに「押しかけ看護」を始めたとつづられていました。
「私、お母さんみてになりとねえ」
一方、サワが夫に無断で家を飛び出してきたことを知ったりんは、校長・望月勘治(関智一さん)の目を盗んでサワを舎監の部屋へ匿います。環と離れて1人で働くりんは、サワから「そんげちーせ子を置いて御一人で?私らったらとても…」と無意識に咎められ、胸を抉られます。
嫁ぎ先で実母の看病すら許されず、やっと病院へ連れて行けた時には手遅れだったと悔やむサワ。「私は、ず~っとあの子がいるすけ、耐えてこられたんですて」と語りますが、そこに久が血相を変えて踏み込んできます。「私のせいにすんなて!私だって家のせいで、お母さんのせいでずっと苦しいんだすけ」。世間体や親戚の小言ばかりを気にし、自分を地主一族に嫁がせて「いい嫁」と認められようとするサワを、久は激しく拒絶しました。「私、お母さんみてになりとねえ」。娘の痛烈な一言にサワは言葉を失い、しぶしぶ、家に戻ることにしました。
「真っ直ぐ…ひねくれてる」と直美を評す文
一方、その頃、直美は、文に教わった通り、慣れない手つきで牛乳のお粥を作るなど献身的に看病していました。お互いの身の上話をするなか、直美は自分が横浜・山手の教会に捨てられた孤児で、女郎の子であることを明かしました。文は「真っ直ぐ…ひねくれてる」と直美を評し、「こんな風に、誰かに看病してもらったの、故郷にいたころ以来です」と語りました。
その表情に、直美はどこかさみしげな影を感じ取ります。
言葉を失う直美
ある日、直美が文の長屋を訪ねると、文はうたた寝をしていて、枕元には、1本の髪紐が落ちていることに気づきます。それを手に取り、裏地を見た直美は、思わず言葉を失います。その生地は、直美が自分の出生の証として、赤ん坊のころから大切に肌身離さず持っていたお守りと、まったく同じ柄でした。
それは、これまで別々に描かれてきた文の過去と直美の出生の秘密が、1枚の布地によってついにつながった瞬間でした。
SNS「もしかして母親では?」深まる考察の声
『風、薫る』の第80話の放送に対し、SNSでは伏線回収や人物関係の謎解きで大盛り上がりを見せています。
ライターコメント
これまで別々の場所で描かれてきた文さんと直美の人生が、「1本の髪紐」を通じて交差した第80話。思わずテレビの前で息を飲んだ方も多いのではないでしょうか。また、サワと久のすれ違う親子の姿は、文と直美が抱える「語られない母娘の愛」と見事なコントラストが描かれました。いよいよ明らかになる過去の秘密。来週の『風、薫る』からも目が離せません!
『風、薫る』過去記事
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