交通事故疑いのフクロウ=栃木県 県民の森 傷病鳥獣救護施設公式Instagramより

わずか数分で3匹のノウサギが… 栃木県 県民の森「傷病鳥獣救護施設」SNSが伝える、交通事故と野生動物の切実な現実

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

4月6日から15日まで行われている「春の全国交通安全運動」。野生動物とは無関係に思えますが、実は野生動物の命を守るために安全運転も重要なのだそうです。栃木県「県民の森」にある「傷病鳥獣救護施設」が新たに立ち上げた公式Instagramで発信したメッセージが、いま大きな反響を呼んでいます。

「かもしれない」運転が命を救う

公式Instagramによると、ある日の夜、車で帰宅途中だったスタッフが道路を横断しようとするノウサギを間一髪で回避しました。しかし、驚きはそれだけでは終わりませんでした。

「またノウサギ!」「こっちにもノウサギ!?」

わずか数分の間に、計3匹のノウサギと遭遇したといいます。今回は運良く事故には至りませんでしたが、救護施設に運ばれてくる動物たちの原因の中で、大半を占めているのが「交通事故」とのことです。

交通事故疑いのフクロウ=栃木県県民の森 傷病鳥獣救護施設公式Instagramより

公式Instagramより:「危険を予測する『かもしれない運転』が必要だと実感しました。皆さんも車を運転される際には、気持ちと時間に余裕を持って安全運転をお願いします」

「人間の活動で傷ついた命を、人間の手で森へ」

栃木県では傷病鳥獣救護事業に取り組んでおり、「人間の活動によって傷ついた動物たちを、人間の手で森へ帰したい」という思いで活動しているそうです。

栃木県野生生物・鳥獣対策班の丸山哲也班長によれば、新たに公式Instagramを開設した背景には、こういった活動について多くの人に知ってもらう狙いがあったそうです。

丸山班長:「傷病鳥獣救護施設の活動について、まだあまり知られていなかったのでInstagramをスタートしました。人と動物との関りを、これをきっかけに多くの方に知っていただけたらと思います」

栃木県 県民の森 傷病鳥獣救護施設公式Instagramより

Instagram開設で「支援の輪」の広がり

SNSを開設して以来、スタッフの予想を超える反響が寄せられているようです。

公式Instagramより:「このアカウントが、傷病鳥獣について考えてもらうきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。皆さんから届いたメッセージも、ひとつひとつ大切に読ませていただいております」

また「傷病鳥獣救護事業に取り組んでいるのは栃木県だけではありません」とも。

公式Instagramより:「日本各地に同じような活動をしている施設や団体があり、動物たちの命をつなぐために日々奮闘しています。ぜひ、皆さんがお住まいの地域の取り組みについても知っていただき、動物たちへのあたたかい支援の輪が広がることを願っています」

■栃木県 県民の森 傷病鳥獣救護施設公式Instagram
https://www.instagram.com/shoubyou_kenminnomori/

ライターコメント

「傷病鳥獣救護施設」について、今回初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。公式Instagramでは、スタッフの「ノウサギが次々出てきた」という体験が紹介されていましたが、私自身も山道を運転中に小さな鳥にぶつかりそうになったことがありました。運転中、人に気を付けるのはもちろんですが、野生動物たちにも意識を向けることの大切さに改めて気付くことができました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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