年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(88)
こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。
新橋の夜といえば、にぎやかな赤提灯やガード下のガヤガヤした雰囲気を思い浮かべますよね。そんなサラリーマンの聖地の真ん中に、驚くほど本格的な魚料理をものすごいコスパで楽しめる隠れ家があるんです。それが、新橋駅から歩いて3分ほどの場所にある『活魚料理ととや』。
一見、どこにでもある普通の雑居ビル。エレベーターに乗って4階に降り立つと、すぐ目の前にお店の入り口が現れます。扉を開ける前のちょっと怪しげなビルの雰囲気から一転、一歩中へ入ると、職人さんの威勢のいい声と、お出汁の優しい香りがふわっと広がって一気に居心地がいい空間に!

まるでフルコース!夜に味わう贅沢な「夜の定食」
「ととや」の大きな魅力は、夜の時間帯でもお酒メインの居酒屋使いだけでなく、しっかりとした「定食」として職人の技を堪能できるところ。今回注文したのは、「夜の定食(フルコース)」3,250円(税込3,575円)です。

お刺身、焼魚、ぶり大根、茶碗蒸し、そしてご飯、お新香、お椀がセットになった、まさに名前通りのフルコース。新橋の一等地でこれだけの品数がズラリと並ぶ贅沢さは、運ばれてくる前からテンションが上がります!

うれしいのが、メインの焼き魚を自分の好みで選べる楽しさ。数種類のお魚の塩焼きや、香ばしい西京焼き、王道の照り焼きなどがラインナップされていて、その日の気分で選べます。今回は、脂の乗った「鰤の焼き魚」をチョイスしました。
瑞々しいお刺身とアツアツの茶碗蒸し
まず運ばれてきたのは、お刺身の盛り合わせ。メニューには「小」と書かれていますが、目の前にやってきたのは鰤、カンパチ、鯛の3種です。

続いて登場したのが、湯気を立てるアツアツの茶碗蒸し。口に運んだ瞬間に広がるのは、丁寧にとられた昆布と鰹の上品なお出汁の風味。卵の優しいコクとお出汁がバツグンのバランスで合わさっていて、お腹をじんわりと温めてくれる一品です。

濃密なタレが絡む「ぶり大根」の魔力
運ばれてきた瞬間、その色味の濃さにびっくり!何時間もかけてじっくりと煮込まれたことが一目でわかる、深い琥珀色をしています。まずは大根に箸を入れてみると、繊維の奥までしっかりとタレが染み込んでいて、驚くほど柔らかくホロホロと解けます。

ガツンと力強い衝撃的な甘さが広がるんです。でも、ただ甘いだけじゃありません。ブリの旨味と脂がタレに完全に溶け込んでいて、濃厚なコクとなって後味を支えています。見た目は濃いけれど、味はとっても美味しい!
このこっくりとした濃厚なタレが、ふっくらと炊き上げられた白ご飯に合わないわけがありませんよね。大根とブリの身をご飯の上に乗せて、少しタレを回しかけて頬張ると、お米の甘みとタレの甘辛さが絶妙にマッチして、お箸が止まらなくなります。
居酒屋の賑やかさも良いけれど、今夜は少し落ち着いて、本当に美味しい魚を食べて一日の疲れを癒やしたい。そんなとき、この「夜の定食」は心とお腹を優しく満たしてくれます。魚好きを自負する方にこそ、ぜひ一度あのエレベーターを上がって、あの衝撃のぶり大根に出合ってほしいと思います。







