年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(87)
こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。
東西線・木場駅から少し歩いた住宅街に佇む『La Porte Rouge(ラ ポルトルージュ)』。テレビの情報番組でも紹介され、食通たちの間で「予約が取れなくなるから本当は教えたくない」と密かに噂されている名店です。

自由度が高すぎるプリフィクス ディナー3,500円という驚愕のセッティング
店内に一歩足を踏み入れると、温かみのある照明と心地よい賑わいに包まれます。

この日のお目当ては、前菜とメインをそれぞれ約6種類の中から自由に選べるディナーのプリフィクスコース(3,500円)。

新鮮な海の幸と概念が変わるほどに温かな絶品キッシュ
まず運ばれてきたのは、海のミルクそのものの輝きを放つ生牡蠣。添えられたレモンをきゅっと搾り、柔らかな酸味のビネガーソースを数滴落として口に運ぶと、磯の香りとクリーミーなコクが一気に広がります。

続いて登場したのが「キッシュロレーヌ」。これが、これまでの「キッシュ」の概念を心地よく覆してくれる逸品でした。運ばれてきた瞬間から、焼き立ての香りが鼻腔をくすぐります。

フォークを入れると、パイ生地のサクサクとした心地よい食感のあとに、驚くほどふわふわで温かい卵の層が現れます。チーズの濃厚な風味と絶妙な塩味が口の中で渾然一体となり、優しく豊かな余韻を残します。

前菜のもう一品は「カンパチのカルパッチョ」。美しく仕立てられたカンパチの上には、シャキシャキのオニオン、爽やかな大葉、そして香ばしいすり胡麻がたっぷりとあしらわれています。ベースとなるバジルソースの爽やかなハーブの香りが、カンパチの良質な脂の旨味をきれいに引き立てていて、箸が止まらなくなる美味しさです。

上質なホタテとアワビが躍る、贅沢極まるメインディッシュ
メインに選んだのは「ホタテとアワビのソテー(+800円)」。ホタテは表面が香ばしくソテーされ、中心はしっとりと絶妙なレア感を残した職人技の火入れ。アワビは独特のコリコリとした心地よい食感を残しながらも、驚くほど柔らかく、噛みしめるたびに海の旨味が溢れ出します。

わざわざ足を運びたくなる場所
これほど本格的で妥協のないフレンチを、誰もが気軽に楽しめるビストロ価格で提供し続ける。その背景には、「フランス料理をもっと身近に、お腹いっぱい楽しんでほしい」というお店の確固たるストーリーと愛情を感じずにはいられません。
連日、常連客や遠方からのゲストで席が埋まってしまうのも納得です。下町の住宅街で、赤い扉が灯す温かな明かり。そこには、日常を少しだけ特別にしてくれる優雅なひとときが待っていました。人気店のため、訪問される際は早めの予約が必須です。ぜひみなさんも、あの赤い扉をそっと開けてみてくださいね。







