サル山の群れ入れを目指して奮闘するニホンザルのパンチくんで注目を集める、千葉県の市川市動植物園。同園のサル山には、パンチくんたちサルに大人気の遊具があります。その名は「消防ホース」。ロープのように張られたホースにぶら下がって遊ぶ姿が人気を集めていますが、実はこの遊具、ちょっと意外な誕生秘話があるのをご存知でしょうか。
新しい遊具の登場と、気になる健康報告
市川市動植物園のサル山にこの遊具が登場したのは、今年の5月のこと。同園の公式Xでは、5月11日に「サル山に新しい遊具を設置しました」と報告がありました。
同じ投稿では、当時SNS上で広がっていた「パンチが負傷しているのではないか」という心配の声にも触れられていました。同園は、「飼育員が今日も触診などで入念に確認し、獣医も問題ないとの見解です。皆様どうぞお静かにお見守りください」と伝え、丁寧な説明でファンの不安を解消していました。

遊具の正体は、役目を終えた「消防ホース」
そしてこのタイミングで導入された遊具の正体は、市川市消防局で活躍し、役目を終えた「消防ホース」でした。火災現場などの過酷な環境に耐えるため非常に頑丈に作られているものの、一定の期間が経過したものは廃棄しなければいけないことになっています。
市川市消防局では、以前からこの「役目を終えたホース」を有効活用してもらうために、市川市動植物園へ寄贈していたのです。
市川市消防局の担当者は、emogramの取材に対し「市川市動植物園のスマトラオランウータンの遊具にちょうどいいということで、以前から『ぜひ遊具に使ってください』と、廃棄するホースを提供していました」と説明していました。
もともとはオランウータンのために提供されていたホースが、今回はパンチくんたちの暮らすサル山にも設置されることになったという経緯でした。

パンチくん、驚異の身体能力でホースを使いこなす
丈夫なホースに、一番大喜びしているのがパンチくんでした。設置直後のようすを撮影した動画が市川市消防局の公式Xで投稿され、両手でしっかりとホースを掴んでぶら下がったり、さらには器用に「足だけ」でぶら下がったりと、まさにアクロバット状態のパンチくんが捉えられていました。
その驚異の身体能力の高さに、ファンからも驚きと歓喜の声が上がっていました。

設置から時間が経った今も、サル山の人気アイテムとして現役で活躍を続けている消防ホース。パンチくんをはじめ、サル山の仲間たちが入れ替わりぶら下がっては遊ぶ姿は、いまも同園を訪れたファンの楽しみのひとつになっています。
■市川市消防局公式X:消防ホースで遊ぶパンチくんの動画
ライターコメント
市民の安全を守ってきた消防ホースが、動物たちを笑顔にする遊具として第2の人生を歩んでいるのがいいですよね。パンチくんも、足だけでぶら下がる「神業」などを次々と見せてくれました。設置から時間が経った今でも現役で大活躍と聞くと、丈夫に作られた消防ホースの頼もしさを改めて感じます。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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