千葉県市川市動植物園=(撮影:ゆんち)

市川市動植物園のSNSフォロワーが3倍に!?パンチくんが園と街にもたらした「温かな変化」 安永崇課長に聞く

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

サル山の群れ入りを目指して奮闘中のパンチくんで注目を集める、千葉県の市川市動植物園。実はいま、この小さなパンチくんが巻き起こした空前のブームが、動植物園と市川市にちょっとした「変化」をもたらしています。パンチくんの存在が、周囲をどう変えていったのか?同園の安永崇課長の話から、その温かな変化の裏側に迫ります。

「パンチにチャンスをもらっている」

現在、パンチくんを一目見ようと国内外から連日多くの人が市川市動植物園に足を運んでいます。安永課長は、この状況を「市川市動植物園がレベルアップするチャンスをパンチからもらっている」と表現します。

かつては地元の小学生や小さな子ども連れがメインだった客層にも大きな変化があり、現在は外国人観光客や若いカップルの姿も多く見られるようになったといいます。さらに、年間パスポートの売上も大きく伸びているのだとか。

安永課長:「きっかけはパンチでいいんです。パンチ目当てに来てくださった方々が、できるだけ多くの『ほかの動物たちや植物の魅力』にも気づいて、市川市動植物園のファンになって帰っていただいたら本当に嬉しいですし、そうなるための仕掛けをしていきたい。パンチが園にくれたチャンスだと思います」

これまでは動物園にあまり縁がなかった人たちが、パンチくんをきっかけに「動物園って楽しい!」と思ってくれる。そんな好循環が生まれています。

フォロワーは一気に21万人に!発信力という「贈り物」

パンチくんがくれたチャンスは、来園者数だけにとどまりません。市川市動植物園の公式Xのフォロワー数は、パンチくんブーム前の約6万人から、現在なんと21万人にまで急激に跳ね上がりました。

安永課長:「これまでもアルパカダッシュなど、発信内容に工夫をこらしたりしてきました。6万というフォロワー数だって相当なものと思っていました。それが、パンチやニホンザルにまつわる発信を始めてから、わずか3か月あまりでフォロワー数が3倍以上になりました。園の発信力が大幅にパワーアップしたんです。これも私たちがもらった大きなチャンスですよね」

もちろん、ずっとパンチくんにおんぶに抱っこというわけにはいきません。これだけ多くの方に見てもらえるようになったからこそ、次なる動物や植物の魅力もしっかりと発信していく。パンチくんが広げてくれた発信力という「贈り物」が、市川市動植物園の未来を力強く後押ししています。

「パンチのいる市川市」へ!街を活気づける嬉しい副産物

そして、パンチくん現象は動植物園の枠を飛び出し、市川市全体を巻き込む大きなムーブメントになっています。

現在、園内の売店やキッチンカーなどが活気づき、驚くほどの売上を記録しているそうです。さらに園への交通機関、園に近い場所にある店舗や施設など、地域に活況をもたらしているそう。純粋にパンチくんを応援してくれる人々の輪が広がった結果として、園だけでなく街全体が元気になっている状況を、安永課長も「パンチの現象が私たちにもたらした嬉しい副産物」だと目を細めます。

いまや「市川といえばパンチくん」と言われるほど、街の代名詞になりつつあるパンチくん。小さな命が繋いだ温かな縁やチャンスを力に変えて、パンチくんと市川市動植物園のさらなる進化は続いていきます。

ライターコメント

市川市動植物園の皆さんが「パンチくんにチャンスをもらっている」と謙虚に受け止め、ほかの動物たちの魅力も知ってほしいと奮闘している姿がとても素敵だと思いました。 実は先日、私の息子が遠足のバスで市川市を通過した際、バスガイドさんが「パンチくんのいる市川を通過しますよ!」とアナウンスしてくれたそうです。それを聞いて息子も大喜び!パンチくんが市川市の代名詞として定着していることを実感し、私まで嬉しくなってしまいました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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