女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第54話が11日放送され、楼主が、女郎「夕凪」こと魚住セツ(村上穂乃佳さん)の解放を決断した展開を喜ぶ声が殺到。Xではこの日「セツさん」というワードがトレンド入りしました。
自らの運命を受け入れようとするセツ
贔屓客に巻き込まれてヒ素中毒となり、病院に搬送されたセツが一命を取り留めました。直美とりんの献身的な看病を受けるなかで、セツは少しずつ心を開いていきますが、退院しても待っているのは再び遊郭へ戻る現実しかなく、希望を見いだせないまま、自らの運命を受け入れようとしていました。
予想以上の反響を呼ぶシマケンの記事
そんななか、セツの心中未遂事件をモデルにした記事が新聞に掲載されました。主人公の名は「夕顔」と変えられていたものの、関係者には本人だと分かる内容です。
記事を書いたのは、りんに思いを寄せる「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉さん)で、シマケンが信じた「文字の力」は予想以上の反響を呼び、世論は次第にセツへ同情的になっていきました。
「頼む、戻ってこないでくれ」と懇願するセツの楼主
それでもセツは遊郭へ戻る覚悟を決めました。しかし、事態が一変。楼主の権田巳三郎(梅垣義明さん)が病室を訪ねてきて、「頼む、戻ってこないでくれ」と懇願しました。
シマケンの記事の影響で店には抗議や嫌がらせが殺到し、客足も遠のいたといいます。権田自身も見知らぬ人間に襲われて負傷するなど、1人の女郎を救おうとした記事が遊郭側を追い詰め、セツを自由にする結果を生みました。
こうして「夕凪」としての人生に終止符を打ったセツは、退院を前に自らの名の由来を明かしました。かつて同じ店にいた「夕凪」と同郷だったことから、その名を受け継いだのだといいます。その先代こそが直美の母親と思われ、その故郷は富士山の見える伊豆の漁師町でした。
SNSの反応
朝ドラ『風、薫る』の第54話の放送に対し、SNSでは運命が大きく動いた展開に熱い反響が寄せられています。
■「文字の力」で自由をゲット!セツの解放と輝く笑顔に祝福の嵐:主人公・シマケンが書いた渾身の新聞記事が世論を動かし、抗議が殺到した結果、ついに権田がセツの解放を決断した痛快な展開に、「文字の力が一人の女性の新たな人生を切り開いた」「あの権田がお手上げ状態でスッキリした」と、喜びの声が殺到しています。遊郭の呪縛から解き放たれ、本来の明るく可愛らしい表情を取り戻したセツに対し、「これからは普通の女性として幸せになってほしい」と温かいエールが数多く送られています。
■先代「夕凪」の過去と心の成長に高まる期待:愛する人の子供(直美)に会うため必死で逃げたかもしれないという先代「夕凪」の背景が見え隠れし、「それを知っただけでも直美は救われるはず」と感動する視聴者が続出。母親への憎しみが複雑な感情へと変化していく直美の心の成長を、応援しながら見守りたいという期待の声が高まっています。
ライターコメント
シマケンが信じた「文字の力」が、こうした形で一人の女性の人生を救う展開に胸がすっきりしました。重い運命に押しつぶされそうだったセツさんが、最後に見せた晴れやかな笑顔は本当に美しかったですね。そして物語は、先代「夕凪」の出身地が明かされたことで、直美の母親の過去へと繋がっていきそうです。点と点が線になる見事な脚本に、明日からの展開がますます楽しみになりました。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』【第53話】「よっぽど会いたかったんだね、おっかさん」セツの言葉に涙を堪え切れなかった直美(上坂樹里)の姿に涙腺崩壊






