「がんばれパンチサポーターズ」に、一定の条件で寄付した人に抽選で届く「非売品ポストカード」=市川市動植物園公式Xより

パンチくんの市川市動植物園公認「グッズ」はまだ3つ その理由は「地元」へのこだわりだった

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

「パンチくんや市川市動植物園を応援したい」との声に応える形で3月にスタートした、同園の寄付制度「がんばれパンチ サポーターズガイド」。ガイド中の「パンチ商品一覧」というコーナーには、「随時更新」の文言とともに、まだ埋まっていない空欄が…。気になるその意味と、なぜここまで数が絞られているのかについて、安永崇課長に直撃しました。

公式は「LINEスタンプ」「応援乗車券」「フレーム切手」の3つだけ

「がんばれパンチ サポーターズガイド」公式サイトのPDFをたどっていくと、これまでに発表されたパンチくんの公式グッズが一覧になっています。

そこを見ると、①LINEスタンプ、②北総鉄道とのコラボによる記念乗車券、そして9月19日に市川市動植物園での先行販売が決まった③「がんばれパンチ オリジナルフレーム切手」。公式に展開されたグッズは、この3つのみです。

キャラクターグッズ化には慎重、コラボには協力

パンチくんのぬいぐるみがほしい、シールがほしい、といったファンの声も少なくありませんが、市川市動植物園ではこれまで、パンチくんのキャラクターグッズ化を見送ってきました。

以前も安永課長にこの点を尋ねたことがありましたが、多くのサルがいるサル山の1頭であるパンチくんだけを特別扱いしないこと、そしてパンチくんが現在も群れ入れを目指して奮闘している最中であることが、理由として挙げられました。

安永課長:「パンチの群れ入れは決して予断を許しません。限られたスタッフ数の中で今はそちらに注力すべき時ですから、グッズ制作を全否定するつもりはありませんが、優先順位はどうしても低いのです」

一方で、応援乗車券や切手のように、地元企業とのコラボ商品には協力してきています。単純に商品化そのものに慎重だというより、パートナーとの組み方そのものに、独自の基準があるようです。

「地元」を大事にしたい、という一貫した方針

その線引きの背景にあるのが、地元とのつながりを大切にするという園の方針です。

安永課長:「市川市はこれまで、多くの企業や団体と協定を締結してきました。こうした市や動植物園とともに歩んできたパートナーは大切にしたいという思いがあります。北総鉄道さんの乗車券、郵便局さんのフレーム切手はいずれも、そのような流れから生まれたものです。パンチを単なる売り物として扱うのではなく、パンチの応援を通じて、動植物園や地域の活性化に繋がるような公共性・公益性の高い取り組みについては、忙しい中でも少しずつ形にしていきたいと思っています」

グッズの少なさは、商機を逃しているということではなく、「誰と組むか」を慎重に判断してきた結果だということがうかがえます。

実際、ハンドタオルやポスターカレンダーといった自主制作グッズについても、「タイミングを見て展開できれば」と話しており、パンチくんの人気に任せて次々と商品を出す、という考え方ではないようです。

空欄が意味する「続きがある」サイン

そして、サポーターズガイドの「パンチ商品一覧」に設けられた、あの空欄。今後の展開について尋ねると、安永課長からはこんな答えが返ってきました。

安永課長:「ああ、あの空欄ですか?今後新たに追加される可能性はありますね。考えていますよ」

具体的な相手や時期は明かされませんでしたが、これまでの方針を踏まえると、空欄はこの先も、市川に縁のあるパートナーとの取り組みによって埋まっていくのかもしれません。

■市川市動植物園:公式サイト

ライターコメント

グッズが少ないと聞くと、つい「商機を逃しているのでは」と思ってしまいがちですが、お話を聞いて印象が変わりました。地元とのつながりを大切にしながら、少しずつ形にしてきた結果があの3つだったのだと知ると、次に空欄が埋まる日も、きっと市川市動植物園らしい温かい形でやってくるのだろうと、勝手に楽しみになります。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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