女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第118話が9日放送され、りんの元夫・亀吉(三浦貴大さん)と再会したりんの娘・環(瀧七海さん)が亀吉から受け取った亡き祖母・貞(根岸季衣さん)が書いたという拙い文字の手紙に多くの視聴者が感動、朝から涙したという声が相次ぎました。
「大ぎくなって…」と感慨深そうな亀吉
環が、りんが7年間も付き添っているリウマチを患う男爵家夫人・宮川佳枝(相田翔子さん)の屋敷での看護の見学を終えた朝、直美が環を迎えに来ました。帰りの道中、恵風会の事務所の前で再び不審な動きを見せる亀吉がいました。直美は「環ちゃん、先帰ってて」と告げ、亀吉のもとへ踏み出ます。直美の「環」という呼びかけに反応した亀吉は、そばにいた環の顔をまじまじと見つめ、「おまえ、環け?」と声をかけました。
そして、「大ぎくなって…」という言葉を感慨深そうに紡いだ亀吉に、直美は、環の父親であることを察し、「今さら何の用ですか?」と詰め寄ります。
貞の手紙を環に手渡す亀吉
亀吉は「俺はこん子の父親だ。会いに来るくれぇ何が悪い」と反論。直美は混乱する環を引き離し、「私は環の母親なので」と一歩も引きませんでした。
それに対し亀吉は「待て、これ、これだけ環に…。おめえのばあちゃんからだ!」と言い、亡き祖母・貞が書いたという手紙を渡しました。貞は寝たきりになって環のことを思い出し、調べながら知らない字を一生懸命に書いたといいます。亀吉は、これだけは渡したいと思いりんに会いに来ていました。
「しあわせ二しあわせ二なることを。いのておりまする」
環は自宅で手紙を開きます。中身はひらがなが多く、拙い文字で、環のことを心配しつつ、将来の幸せを祈る内容が書かれていました。
「たまき。いまでもときおり。ちさなころノ。たまきこと。おもいだします。じよがツこうはたのしですか。おともだちは。できますたか。たまきハしあわせ二しあわせ二なることを。いのておりまする。さだ」
母親のことをあまり知らないのではと悩む環
環は、手紙を読み終え、おぼろげながら貞と遊んでもらった幼い頃の記憶を思い出します。
父と祖母から、自分は忘れられていると思っていた環は、直美に「なんでお母さんはお父さんとお別れしたんだろう?奥田家の奥さまになってたら、あんなに苦労することもなかったのに」と疑問をぶつけます。環は、実はりんのことをあまり知らないのではないかと悩みました。
「少し気負ってしまう気持ちもわかるかな」というセツ
環の思いを知った直美は、恵風会で働く元女郎の魚住セツ(村上穂乃佳さん)に胸中を明かします。
「賢い子だから気も使えて…これまで、りんに聞けなかったこともたくさんあると思うんです」という直美に、セツは「あれだけしっかりしてる子なら誰でも放っておくよ」と気遣う一方、「けど、りんさんや直美さんがお母さんなら、少し気負ってしまう気持ちもわかるかな」と本音を漏らします。
「情けねぇ父親で悪かったな」と肩を落とす亀吉
その夜、環は幼いころの記憶を思い出し、貞と遊んでもらった日のことを絵に描きました。環は思い切って団子屋「田之上屋」で亀吉と会うことにしました。
環は目を合わせない亀吉に手紙のお礼を伝え、「どうしてお母さんと別れたんですか?」と問いかけます。動揺しながらも、亀吉は、りんが環を女学校に行かせると言って聞かなかったこと、それに自分が猛反対したことを明かし、「情けねぇ父親で悪かったな」と肩を落とします。店の外で環を心配する直美は、忠蔵から、環が1人で来店し、ずっと絵を描いていることを知らされます。
「環にとっては父親だもんね…」というりん
進路に悩む環の重荷を察した亀吉は、「おめぇの母ちゃんは自分勝手な女だ。ふふっ…気にすんな。母さん見習ってわがままに生きろよ。看護婦が嫌なら、嫁ぎ先探してやっから」と不器用なアドバイスを送りました。
恵風会に戻った直美は、出先から帰宅したりんに、亀吉と環を会わせたことを謝ります。りんは動揺しつつも直美に感謝し、「そうだよね。環にとっては父親だもんね…」と言い、それに対し、直美は、環が言いたいことや聞きたいことを抱えているようだとりんに伝えました。
環の部屋に残された置き手紙
その後、りんが話し合おうと環の部屋を訪れると、環は不在で、置き手紙が残されていました。
りんは手紙に添えられていたシマケンの似顔絵と住所を見つめ、言葉を失いました。環はシマケンのところに行っていたからです。
SNS「ひらがなだけの文字に泣けた」
『風、薫る』の第118話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
亡き貞おばあちゃんが字を調べながら一生懸命に書いた手紙には、朝から涙腺を刺激されました。「しあわせに」という言葉が2回繰り返されるところに、どれほど孫を想っていたかが痛いほど伝わってきましたね。そして、これまで身勝手な印象が強かった亀吉が、環に対して「情けねぇ父親で悪かったな」と素直に過去を語る姿には、亀吉なりの不器用な愛情を感じてグッときました。そんな、親子の感動に浸る間もなく、ラストで環がシマケンの元へ向かってしまうという衝撃の急展開…。自分の生き方を模索する環がそこで何を見つけるのでしょうか、次回の放送が待ちきれません。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(117)亀吉が娘・環と対面 「おまえ、環け?」に騒然
NHK朝ドラ『風、薫る』(116)平穏な再会の直後…亀吉の再登場に騒然
NHK朝ドラ『風、薫る』(115)セツさんを救ったしのぶの一言 「かっこよすぎる」と反響






