千葉県の市川市動植物園で群れ入れに奮闘するニホンザル、パンチくん。その人気の高まりとともに、思いがけない場所で注意喚起が行われました。石川県能美市にある「いしかわ動物園」が9月17日、自園を名乗るニセの寄付募集についての注意を公式サイトに掲載したのです。
「いしかわ」と「いちかわ」 似た名前ゆえの混同
いしかわ動物園の公式サイトより:「現在SNS(TikTok)上において、いしかわ動物園を名乗り、チャリティー基金への寄附を募る投稿が確認されています。この投稿では市川市動植物園のニホンザル『パンチくん』への支援を呼びかけていますが、いしかわ動物園ではこのようなチャリティー基金の設立や寄附の募集は行っておりません。いしかわ動物園とは一切関係のない投稿ですので、十分にご注意ください」
いしかわ動物園は、石川県能美市にある動物園。パンチくんが暮らす千葉県の市川市動植物園とは、まったく別の施設です。
ただ、ローマ字で表記すると「Ishikawa」と「Ichikawa」はよく似ており、混同してしまう人がいてもおかしくありません。今回確認されたニセの投稿は、この紛らわしさにつけこんだ、悪質なものである可能性があります。

世界的な人気の陰で
いしかわ動物園の公式Xでは、パンチくんが世界的に有名になり始めた今年2月、こんな注意喚起の投稿もしていました。
いしかわ動物園公式Xより:「【当園にお寄せいただいているご意見等について】ニホンザルの『パンチくん』について、誤って当園に多数のご意見・お問い合わせをいただいております」
パンチくんが世界的に有名になった直後には、市川市動植物園も公式Xなどで「現金や物品の寄付の問い合わせを多数いただいております」「当園やパンチの支援活動について、当園は公認していません」とお知らせを出したことがありました。

市川市動植物園も「全て偽アカウント」と注意喚起
この一連の出来事を受け、パンチくんが暮らす市川市動植物園の公式Xも、いしかわ動物園への謝罪と、あわせて注意喚起の投稿をしています。
市川市動植物園公式Xより:「いしかわ動物園様、ご迷惑をおかけしております。市川市動植物園からの公式な情報発信は、ウェブサイト又はこちらのXをご確認ください。TikTok、Instagram、Facebook等のSNSにおいて『市川市動植物園公式』を謳うものは全て偽アカウントです。ご注意ください」
市川市動植物園が公式に情報を発信しているのは、公式サイトと、この公式X(@ichikawa_zoo)のみ。TikTokやInstagram、Facebookなどに「市川市動植物園公式」を名乗るアカウントがあったとしても、それはすべてニセということになります。
パンチくんへの寄付を考えている人や、最新情報を知りたい場合は、必ず市川市動植物園の公式サイトから確認するようにしましょう。

■いしかわ動物園公式Xの投稿:「ご注意ください」
■市川市動植物園公式サイト:「#がんばれパンチ 市川市動植物園への寄附についてのご案内」
ライターコメント
パンチくんをめぐるニセのアカウントや、非公式グッズなどは以前から問題になっていました。応援する気持ちはそのままに、寄付先や最新情報は必ず市川市動植物園の公式サイトや公式Xで確認するよう、気をつけたいですね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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