トランプ米大統領は23日、自身のSNSで、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り「検討と交渉の結果、USスチールが米国にとどまり、本社を偉大な都市、ピッツバーグで維持すると発表できることを誇りに思う」と述べました。
日鉄によるUSスチール買収計画を事実上、承認したとみられます。
トランプ大統領は、 日鉄とUSスチールによる計画的提携によって「少なくとも7万人の雇用を創出し、米国経済に140億ドル(約2兆円)の経済効果をもたらす」と強調しました。
日鉄による投資の大部分は14カ月以内に実施されるとも説明しました。具体的な提携内容は明らかにしていません。
今回のトランプ大統領の投稿を受け、日鉄は24日、以下の声明を発表しました。
「日本製鉄とUSスチールのパートナーシップを承認さ
SNS上の感情分析
トランプ大統領が、日鉄のUSスチール買収を事実上承認したことに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析し、ポジティブとネガティブの比率を割り出しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「ポジティブ」(約8割)
- 「ネガティブ」(約2割)
主な「ポジティブ」の声(約8割)
「日本製鉄の不屈の精神には拍手を贈りたい」
「日本製鉄の皆さんのたゆまぬ努力が、ついに実を結びました」
「新らしく古い産業構造の再構築にヒントを与えたと思う」
「鉄は産業の柱、日本製鉄が世界一の鉄を作る企業になるよう、頑張ってほしい。」
主な「ネガティブ」の声(約2割)
「あまり楽観視しないほうがいいような気もします」
「手放しで喜ぶにはまだ早いような気がします。 なんといっても相手はあの口先トランプ」
「今後、経営が上手くいくかどうかは、経営陣が日鉄のいうことを聞くかなど、アメリカの良識にかかっている」
まとめ
今回の分析では、トランプ大統領が、日鉄のUSスチール買収を事実上承認したことに対し、日鉄に対して「関係者の努力が実を結んだ」「やってくれた」「粘り勝ち」など、これまでの対応を称賛する声が相次ぎました。一方で、相手がトランプ大統領であることもあり、「手放しで喜ぶのは早い」など今後の方針変更に注意が必要といった意見もありました。
ライターコメント
今回の日鉄によるUSスチールの買収は、巨額投資で規模の拡大を続ける中国への対抗策として国策としても重要な意味を持ちます。かつて「鉄は国家なり」と言われた鉄鋼業界は重厚長大かつオールドエコノミーの代表格とみられがちですが、将来の成長を目指したこうした積極果敢かつ粘り強い投資戦略は、日本企業の「お手本」として先鞭をつけたように思えます。