宇宙企業ispace(アイスペース、東京)は6日、着陸船「レジリエンス(再起)」が月面着陸に失敗したことを明らかにしました。
「着陸は失敗したととらえて問題ない」
午前9時頃からの記者会見で袴田武史CEO(最高経営責任者)は「着陸は失敗したととらえて問題ない」と述べました。同社は「月着陸船との通信回復は困難と判断し、達成は不可能と結論づけた」としています。
午前4時過ぎの着陸に向け、上空100キロの周回軌道から降下を試みましたが、十分に減速できず、月面に衝突したとみられています。
株価はストップ安に
2023年4月に試みた民間として世界初の着陸は失敗し、その後に米企業が成功。今回はアジアの民間企業として初の着陸を目指したが果たすことができませんでした。
着陸失敗を受け、6日の東京株式市場で同社株はストップ安売り気配となりました。
SNS上の感情
ispaceの月着陸失敗のニュースに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「哀」(約5.5割)
- 「楽」(約2.5割)
- 「怒」(約1.5割)
- 「喜」(約0.5割)
主な「哀しみ」の声(約5.5割)
「失敗かぁ、残念」
「今回も月面着陸は叶わず…」
「わりと楽しみではあったのだけど」
「夢はあったと思う」
「朝から枕を濡らしてます。本当に悲しいです」
「次こそ、やわらかな月面に」
主な「喜楽」の声(約3割)
「月に代わってお仕置きよッ」
「ワクワクする気持ちを貰えたんだから全然悔しくなんかないよ」
「エンターテイナーすぎる」
「ロマンを追い求めてこそ漢だ!!」
「次また、あります。期待してます」
「貴重な経験とデータを得られたことと思います」
主な「怒り」の声(約1.5割)
「ミッション終了、株価も終了」
「くそぉぉぉぉぉぉぉお‼!」
まとめ
今回の分析では、ispaceの月面着陸の失敗に対して様々な感情が示されました。過半以上を占めたのが「哀しみ」の反応で、「今回も月面着陸は叶わず…」「朝から枕を濡らしてます。本当に悲しいです」などのコメントが寄せられていました。一方で、「ロマンを追い求めてこそ漢だ!!」「次また、あります。期待してます」と次回の成功に向けエールを送る声も多数ありました。
ライターコメント
着陸船は小型探査車のほか、他企業の実験装置などを搭載し、今年1月に米フロリダ州からスペースXのロケットで出発、5月に月の周回軌道に入っていました。6月6日は午前3時過ぎに降下を開始し、月の北半球の目標地点に降りる計画でしたが、最終局面でデータが届かなくなりました。その後も着陸船との通信を試みましたが成功せず、計画終了を決めました。今回の月面着陸失敗に対しSNSでは「宇宙開発は失敗こそが成功の近道。株価はストップ安だけどスポンサーも諦めないで次こそは成功して欲しい」と応援する声も多数寄せられています。夢のある取り組みだけに、ispaceには次回、なんしても成功にこぎつけて欲しいものです。