柔道の世界選手権第2日は14日、ブダペストで男女計2階級が行われ、パリ五輪代表で女子52キロ級の阿部詩選手(パーク24)が5度目の優勝を果たしました。
決勝では同五輪銀メダルのディストリア・クラスニチ選手(コソボ)に一本勝ち。優勝5度は谷亮子さんの7度に次いで日本女子単独2位となりました。
阿部詩選手は、「(パリ五輪後は)すごく苦しい1年ではあったが、自分の強い意思を持ってできたことがこの結果につながったと思う。まだまだ道は続くので、もっと頑張らないとという気持ち。阿部詩という物語がまた始まった」と話しました。
兄・一二三選手は5度目の優勝逃す
男子66キロ級は武岡毅選手(パーク24)が初優勝。五輪2連覇の阿部一二三選手(パーク24)は日本男子単独最多となる5度目の頂点を逃して、3位でした。準々決勝でオビド・ゼボフ(タジキスタン)に一本負けし、この階級で2019年8月以来の敗戦となりましたが、敗者復活戦と3位決定戦は制しました。
女子52キロ級の大森生純(JR東日本)は3位決定戦で敗れて5位でした。
SNS上の感情
阿部詩選手が世界選手権で5度目の優勝を果たしたことに対し、SNSでは大きな話題となりました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「喜び」「今後の活躍を期待する(楽)」声(85%)
「おめでとう」
「素晴らしい」
「復活」
「強かった」
「かっこよかった」
「笑顔がよく似合う」
「這い上がって」
「尊敬」
「凄い」
主な「怒哀」の声(15%)
「ギャン泣き」
「バラエティーに出てヘラヘラ」
「本業以外の仕事に熱心」
まとめ
今回の分析では、阿部詩選手がパリ五輪での敗退から見事に復活し、5度目の世界選手権制覇を果たしたことを称賛する声が大部分を占めました。コメントの中には「負けを乗り越えて強くなった」「あの涙から立ち直った」という復活劇を評価する声が数多くありました。また、兄妹で活躍する姿に感動したり、次のロサンゼルス五輪での金メダル獲得への期待を寄せるコメントも目立ちました。
一方で、「オリンピックでの雪辱はオリンピックでしか果たせない」という厳しい意見や、パリ大会での敗退時の号泣に対して言及する声や、今大会での兄・一二三選手の敗退を残念がるコメントもありました。
ライターコメント
昨年のパリで五輪2連覇を逃してから約1年を経て、阿部詩選手が世界女王に返り咲きました。今大会では2回戦から登場。まず、キプロスの選手に一本勝ちして無難に初戦を突破すると、準決勝もドイツの選手に一本勝ち。順調に決勝まで駒を進め、決勝でも見事に一本勝ちして五輪の雪辱を果たし、笑顔を見せました。やはり阿部詩選手には涙でなく笑顔が似合いますね。おめでとうございました。