三原慧悟さん(36)は、「三原JAPAN Sanyuan_JAPAN」として、ユーチューブのチャンネル登録者数155万人以上を抱えるほか、2019年には元台湾総統の蔡英文氏ともコラボ動画を配信しています。
三原JAPAN(サンエンジャパン)は、台湾を拠点に活動するYouTuberグループによるチャンネルで、全編中国語で日台のグルメや文化をコミカルに発信しています。
元フジテレビ社員
元フジテレビ社員で映像クリエイターの三原慧悟さんが「アイドルになる」という夢を叶えるために、単身台湾に渡ってチャンネルを始めたとされています。
その後、三原さんと元テレビ朝日社員の村上淳也さん(Jun醬)が2015年1月、2人で「三原JAPAN Sanyuan_Japan」の前身となる「東京ちゃぶ台返し」というチャンネルをまず立ち上げました。
2人は元々、慶応義塾大学の演劇サークルの先輩後輩の間柄。大学卒業後、大手キー局の社員だった2人が20代半ばで脱サラして台湾に渡ってユーチューバーになる覚悟を決めたときには、さぞかし周囲は度肝を抜かれたのではないでしょうか。
しかし、周囲の不安もなんのその。ユーチューブチャンネル開始後、瞬く間に再生数と登録者数を伸ばし、台湾でもっとも有名な日本人とも呼ばれ、蔡英文氏とコラボ動画を配信するまでに。
若手だったとはいえ、コンテンツ制作者としてもやはりプロフェッショナルだったということがすぐに証明される結果となりました。
京都の観光客過剰問題についての分析
とりわけ、2025年4月9日に公開した動画は、エンターティナーとしてだけではない、三原さんの問題意識や、報道スピリッツが垣間見れた作品として、ファンのみならず大きな話題を集めました。
この動画では、三原さんが京都を訪れ、観光客の急増による「観光公害」について地元住民の声を伝えています。コロナ後の観光再開で京都は外国人観光客であふれ、地元の人々の日常生活に支障をきたしている様子が描かれています。
SNS上の感情
4月9日にアップされた動画について、SNSでは、様々な言語圏からの投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析し、ポジティブとネガティブの比率を割り出しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「ポジティブ」の声(75%)
「日台友好〜みたいなよくある動画は多すぎて食傷気味だからこういうリアルな社会問題を題材とした動画はいいですね〜。 日本人の本音や観光公害の事実を世界に発信する為にも 」
「台湾人はマナーがあるからいいけどってのは日本人みんな思ってるけど、台湾人なのか中国人なのか香港人なのかよく分かってない日本人も実際多いから、そこは台湾人にとってヒヤヒヤすると思う。だから『台湾人です』ってバッジわざわざ付けたりしなくちゃいけないのは可哀想」
「三原さんの動画あんまり見てこなかったけど、こういう動画ならもっと見たいです。京都人特有のいやらしさも再認識できてよかったです 台湾人はどんどん日本に来てね。京都より楽しめる場所は関西には他にもたくさんありますよー。 応援してます」
「みんなのコメントを読まさせていただいて、理性的であることに感動しています。私も海外旅行が好きで先日も台湾に旅行しましたが、できる限り台湾のマナーを尊重して旅行を楽しみました。ただ、日本より台湾人の方が、寛容だったと感じました」
「これからもお互いの文化を尊重しながら、品よく、でもアクティブに旅行を楽しみたいですね」
主な「ネガティブ」の声(25%)
「昨日日本から台湾に帰ってきました。桜の季節に関西地方を訪れるのは初めてでした。桜祭りの時期の日本はとても美しいのですが、観光客が多すぎて、観光客の私でも怖いと感じました」
「各観光地での観光体験は混雑のせいで非常に悪くなっていました」
「台南の人々も同じように感じております。京都ほど多くの観光客が訪れているわけではないかもしれませんが、近年は外国人観光客や国内からの観光客が増えており、交通や買い物などにも少なからず影響が出ております。こうした不便さは、やはり地元の住民でなければ実感しにくいものかもしれません」
まとめ
今回の分析では、コメントは主に「観光客のマナー」「地元民の困難」「旅行スタイルの見直し」について言及しており、ほとんどが京都住民の状況に理解と共感を示しています。観光地での適切な振る舞いの必要性を訴えるポジティブな内容が多く見られる一方、一部には観光客の行動を批判するネガティブな意見もありました。
ライターコメント
ご自身もパフォーマーやエンターティナーとしてのチャーミングなイメージが強い三原さんですが、学生時代から映画を監督していたほか、フジテレビにも在籍するなど制作者側としての側面も併せ持ちます。一説によると、当時から、演劇関連や「バズについて考える」というワークショップを開いて多くの人を集めるなど、そのときから時代の先をいっていたのだとか。
筆者は三原さんが学生時代に制作した映画に当時大きな感銘を受けました。つくづく時代が追いついてきてグローバルな人気者になり本当に嬉しい次第です。大人になった三原さんの素顔が垣間見られるこういった日本国内の取材ものの動画の公開が増えていくと、ますます多くの日本人の間で認知度が高まり、人気に火が付いていきそうです。