みなさんは、大衆演劇と言われると何を、誰を思い浮かべるでしょうか。
近ごろはコメンテーターとしてテレビに出演している梅沢富美男さん(74)も、劇団☆新感線の舞台や映画などの映像作品に出演している早乙女太一さん(33)も、本職は大衆演劇の役者さんです。
シェイクスピアのマクベス
篠原演芸場(東京都北区)を運営する篠原演劇企画は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」を大衆演劇にした「『舞狂唄図(マクベス)』〜dubR×伝統芸能×シェイクスピア〜」を8月21日と23日に上演すると発表しました。
8月22日と24日には、日本の伝統芸能である「講談」からインスパイアされた「『嘆歌奏(なかぞう)』〜dubR×伝統芸能×講談〜」が上演されるそうです。
企画・演出は型破りな構成と独創的な演出で常に観客を魅了してきたTEAM劇龍 座長・龍美麗、脚本は詩的なせりふと物語構成で注目を集める坪田塁がそれぞれ担当。2人による創作ユニット「dubR(ダブルアール)」による最新舞台プロジェクトです。
どちらの演目も大衆演劇と掛け合わせることで、どんな化学反応が起こるのか非常に楽しみですね。
そもそも大衆演劇とは…?
そもそも大衆演劇とは、梅沢富美男さんの公式サイトによると、「〝何でもアリ〟のごった煮エンターテイメント」のことだそうです。
確かに、それほど広いとはいえない劇場で、距離の近い観客の合間を縫いながら芝居や剣劇、フライングをしたり、踊ったりする姿はまさにカオス。
早乙女太一さんが一般の舞台で殺陣をした際、舞台をよく見るという〝お姉さま〟たちが「これが大衆演劇の役者か…」と戦慄したというほどに、その殺陣は速く正確で「美しかった」そうです。
とにかく観客との距離が近い大衆演劇は、磨き抜かれた役者の「技術」によって成立している芸術の一環と言えそうです。
今回の公演のチケットを含めた詳細は公式サイトをご覧くださいね。
公演公式サイト:https://lit.link/dubr