「パタパタパタパタ…」
京急線の駅で電車を待っているとき発車案内をぼんやり見ていたら、パタパタと音を立てて、案内が切り替わる場面を見たことがある人はいるでしょうか?
あれは「フラップ式発車案内表示装置」と呼ばれ、見えやすく行き先の多い京急線でも豊富に表示ができることから京急川崎駅を始め、一番多い時で10駅ほど設置されていました。
しかし、時代の流れとともにLED方式の表示へと転換され、京急川崎駅を残すのみとなっていましたが、2022年2月中旬の更新工事に合わせてその35年の歴史に幕を閉じました。
25年現在となってはあまりパタパタの声が聞かれなくなりましたが、ある京急線内の駅でひっそり復活を遂げました。
京急線の青物横丁駅(東京都品川区)です。
青物横丁駅の周辺には品川の地名の由来になった1300年の歴史を持つ「真言宗醍醐派別格本山 品川寺」や明治時代初期の日本の近代化を支えた人物「岩倉具視」のお墓もある歴史のあるお寺や青物横丁の名の通り、古くから続く「青物横丁商店街」があります。
こういった歴史をもつ青物横丁駅のコンコース上に姿を変えてパタパタが帰ってきました。
今の時代に合わせてデジタル案内表示になっていますが文字が上下に分割されたフラップ(開閉版)が回転する姿は在りし日のパタパタの姿そっくりです。
そんな京急線の名物ともいえるパタパタの復活にSNS上では
「これはぜひ見に行きたい」
「再現度高い」
「味があっていい」
といった声もありますが、一方で、
「急いでいるときにやられたらイラつきそう」
とすぐに行き先が確定しないことから否定的な反応もありました。
その場合は手元のスマホで行先案内アプリを見て自分で行きたい場所を確認するのが良さそうですね。
こっそり復活したパタパタ。
2025年現在は青物横丁駅だけの運用ですが、今後数が増えるといいですね。