市川市動植物園公式Xより

市川市動植物園「パンチくんブーム」から2カ月 解消された入園列と、現場に残る〝動物園らしからぬ緊張感〟

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

日本中、そして世界中を巻き込んでいる市川市動植物園(千葉県)の「パンチくんブーム」。一時の熱狂的な混乱期を過ぎ、市川市動植物園は少しずつ新たな「日常」へと移行しようとしています。しかしサル山周辺はまだまだ人が多く、完全に「日常」へと戻るのは先になりそうです。

改善された「入り口」の風景

つい数週間前までは、開園前から長い列ができ、周辺道路の渋滞にも気を配る必要があった市川市動植物園。しかしこの週末の状況を見ると、そういった状況もかなり改善されてきたようです。

スタッフの誘導がスムーズになったことに加え、現在も土日は年間パスポートの販売を休止していることもあり、公式Xによれば18日土曜は正午過ぎの時点で、駐車場には空きがあり、入園列もわずか。かつてのような「入園まで数十分待ち」という状況は解消されました。

サル山周辺に漂う「特有の緊張感」

入園ゲート周辺が平穏を取り戻した一方で、パンチくんのいる「サル山」周辺はたくさんの人が押し寄せ、まだまだ熱気に包まれているようです。

市川市動植物園は、多くの人がパンチくんを観覧できるよう「最前列はかがんで10分での交代」といったルールを呼び掛けていますが、なかなか徹底されていないようです。特に、パンチくんが飼育員に飛びかかるなどのかわいい姿が見られる「エサやりタイム」のときは、現場に張り詰めた空気が流れます。

公式Xも、この状況を「動物園らしからぬ緊張感に包まれます」と投稿。本来、家族連れがのんびりと動物を眺めるはずの場所で、パイプを押し合うような殺気立った空気が生まれてしまっている現状に、市川市動植物園の苦悩が感じられます。

来園者がルールを守れなければ、スタッフや警備員の負担が増え、結果的にパンチくんをはじめとした動物たちの日常生活に支障が出てくる可能性もあります。

入園ルートを整え、万全の態勢で私たちを迎えてくれている市川市動植物園のスタッフの皆さん。その努力を台無しにしないためにも、「観る側」も譲り合いが求められています。

ライターコメント

市川市動植物園は「パンチくんを守ること」と「来園者に楽しんでもらうこと」の両立に、全力で取り組んでいます。入園列がスムーズになったのは、市川市動植物園の努力が大きいと思います。来園者が「観覧マナー」を守ることができれば、市川市動植物園はもっと素敵な場所になるのではないでしょうか。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

ゆんちの最新記事

パンチくんで終わらない? 市川市動植物園が「賑わいの場」として進化し続ける理由

PAGE
TOP