写真提供:よこはま動物園ズーラシア

「世界一美しいサル」に込められた願い ズーラシアの赤ちゃんザルの成長と知られざる歴史

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

よこはま動物園ズーラシア(横浜市)で誕生し、すくすくと成長している「アカアシドゥクラングール」の赤ちゃん。先日まで行われていた愛称投票の結果が発表され、総投票数584票の中から、見事1位に輝いた「ミー(274票)」に決定しました!今回は、愛らしく成長するミーの近況と、「世界一美しいサル」と称されるアカアシドゥクラングールの生態や背景についてご紹介します。

ベトナム語で「美しい」。愛称に込められた素敵な願い

2位の「ヴィー(180票)」、3位の「ティー(130票)」を抑えて選ばれた「ミー」。この愛称はベトナム語に由来し、「美しい」という意味を持っています。

この名前には、「健やかに成長し、アカアシドゥクラングールの『世界一美しいサル』という異名の通り、誰をも魅了する存在になってほしい」という、ズーラシアの飼育員の温かな願いが込められています。

お客さんもメロメロ!家族の絆とミーの成長

父「モイ」、母「ホア」、そして赤ちゃんの「ミー」が展示場に出ていると、連日「かわいい~!」「ちっちゃい~!」「葉っぱも食べるんだねぇ~!」といった感動の声が響いているそうです。動物舎の掃除をしている担当飼育員の耳にも、そんなお客さんの嬉しそうな声が届いているのだとか。

写真提供:よこはま動物園ズーラシア

最近のミーは、白菜をモグモグと食べたり、お父さんであるモイの背中にギュッと抱きついたり、4月下旬には初めて「丸太をひとりで渡る」ことにも成功しました!赤ちゃんの存在が持つ、みんなを笑顔にして想いを一つにするパワーは本当に偉大ですね。

アカアシドゥクラングールが直面している悲しい歴史

実は、アカアシドゥクラングールは日本ではあまり馴染みがありませんが、非常に希少な動物です。ズーラシアの公式サイトでは、彼らの生態と、生存を脅かしている悲しい歴史について以下のように説明されています。

アカアシドゥクラングールとは
熱帯雨林およびモンスーン林に10頭程の群れで生活する。リーフイーター(葉喰いザル)の仲間で、木の葉や果物などを主食とする。 ベトナム戦争の時に、米軍によって散布された枯葉剤によって生息地の大半を失って数が激減したと言われており、生存が極めて危険な状態にある。(※公式サイトの解説より一部抜粋・要約)

ズーラシアを訪れた際は、ぜひ「世界一美しいサル」の親子の絆と、ミーの愛らしい成長を静かに、そして温かく見守ってくださいね。

ライターコメント

「世界一美しいサル」と呼ばれるだけあって、本当に絵画のように神秘的で美しい顔立ちです。一方で、彼らがベトナム戦争の影響で生息地を奪われ、極めて危険な状態にあるという背景には胸が痛くなりました。動物園は動物たちとの出会いだけではなく、こうした歴史や環境問題についても気づかせてくれる大切な場所なのだと感じました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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