まだまだパンチくんのことを知らない人も=YouTube「市川市公式チャンネル」より

市川市動植物園「中の人」こと安永崇課長がYouTube生配信で語りたかった「地元への思い」

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

SNSで大きな話題となり世界中にも広がりをみせた、千葉県の市川市動植物園のサル山にいるニホンザルのパンチくん。公式Xの「中の人」こと同園の安永崇課長が先日、地元のYouTubeチャンネルのライブ配信に生出演し、アーカイブ動画は記録的な再生数を更新しています。なぜ生配信の出演を決意したのか、そして実際に出演した感想を、あらためて安永課長に聞きました。

「やり直しがきかない」生配信のプレッシャー

平日昼間の配信にも関わらず、同時接続数は約3,000人を記録。現在もアーカイブで見ることができますが、再生数は13万回を突破して、さらに増え続けています。この数字に、安永課長自身も驚きを隠せなかったと言います。

安永課長:「メディアのインタビューなら後から修正もできますし、普段のSNSでの発信も現場の意見を聞きながら言葉を選んで発信しています。でも、生配信は取り返しがつきません。後から自分の動画を見返すと表情がガチガチに固まっていましたね。慎重に言葉を選んでお話ししていました」

配信中、コメント欄には鋭い質問やツッコミも飛び交いましたが、とにかくメッセージの量が多くて読み上げられなかったそうです。

安永課長:「とてもありがたいと同時に、ますます緊張してしまいました。あんなにたくさんのメッセージが寄せられることは珍しいそうですね」

パンチを知らない人に届けたい

世界中のファンから愛されているパンチくんですが、実は地元・市川市に住んでいても「パンチって何?どこにいるの?」という人も、まだまだ多いのだそうです。

安永課長:「今のSNSは、アルゴリズムやAIがその人の興味に合わせて情報を『個別最適化』して表示します。一度パンチを検索すればタイムラインはパンチだらけになりますが、そうでない人のところにはパンチの情報はほとんど流れません。私の周りにも『パンチ?何それ』と言う人はまだまだ多いですよ」

「今は興味のない情報から完全に隔離されてしまう」と語る安永課長。だからこそ、あえて「市川市を盛り上げる」という地元密着型のチャンネルに出演し、多くの市川市民に改めてパンチくんを知ってもらうのが出演の狙いだったそうです。

サル山=市川市動植物園(撮影:ゆんち)

公務員としての原点「自分の住む街に誇りを持ってほしい」

動画を見た人からの感想に、「これまで出た話ばかりだった」と、少し物足りなさを感じる人もいたようです。しかし、それは安永課長の狙い通りだったようです。

安永課長:「今回の出演は、地元情報のYouTubeチャンネルでしたから、特に市川市内の方でパンチをまだよく知らない人に向けた『パンチ入門編』のつもりで話をさせていただきました。市外の人から『パンチくん有名だよね』と言われたときに、パンチのことをよく知っていれば地元の動植物園をアピールしてもらえますよね。そして、自分の住んでいる市川市に誇りが持てたら嬉しいじゃないですか。地元を盛り上げるというのは、私が公務員としてずっとやりたかったことの延長線上にあるのです」

日本中、世界中の熱狂的なファンにパンチくんの人気が支えられていることに感謝しつつも、公務員として「地元の市民」にも安永課長は目を向けていました。

今年はサル山でたくさんの赤ちゃんが誕生=市川市動植物園(撮影:ゆんち)

■市川市動植物園:公式サイト

ライターコメント

今回のライブ配信は、これまでのパンチくんの歩みがとてもわかりやすく解説されていて、「パンチくん上級者」の皆さんにとっても見ごたえのある動画だったと思います。まだ見ていないという方は、ぜひアーカイブを見て、パンチくんの魅力にどっぷりつかってくださいね。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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