女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第107話が25日放送され、広島の陸軍予備病院で看護婦への偏見に苦しむりんと直美の同期・玉田多江(生田絵梨花さん)を救うため、陸軍大臣・大山巌(高嶋政宏さん)の妻という立場を生かして捨松(多部未華子さん)が立ち上がり、1人の看護婦として患者たちと向き合い、現場の空気が大きく変化していく展開に、多くの視聴者が胸を打たれました。
心ない批判を浴び傷つく捨松
捨松は、労咳にかかった継娘を隔離して看病していることで「まま子いじめ」と心ない批判を浴び、傷ついていました。
同じく広島の陸軍予備病院で働く多江が、患者である軍人たちに理解されず、新聞に不適切な関係を疑う記事を書かれて苦しんでいると知った捨松は、深く共感。直美とりんから多江の窮状を伝えられた捨松は思案の末、多江がいる広島の陸軍予備病院を慰問することを決めます。
出征の影をにじませる小川
その頃、東京の小川家では、妊娠初期の直美が、夜遅く帰宅した夫・吾郎(甲斐翔真さん)の軍服のボタンを付けていました。
「軍曹殿のボタンが取れてたら締まらないでしょ」と笑う直美に、小川は「戦地に行ったら自分でやるさ」と、出征の影をにじませます。
十分な看護をできない現場を目撃する捨松
捨松は多江が働く病院で、患者たちが看護婦を拒絶し、多江たちが十分な看護をできずにいる現場を目の当たりにします。翌日、お忍びで病院を再訪した捨松は、自ら毛布を抱えて患者のもとへ向かいました。
高圧的な態度を取る傷病兵たちの視線を受けながら、捨松は脈を取り、毅然とした声で軍人たちに語りかけます。
「額に汗して働く看護婦たちの名誉も尊重してください」
「私は大山の妻ですが、今日は看護婦としてきました。看護婦は患者を目で見て、手で触れ…話をして、患者の体調を観察することが大切なんです。無駄話ではありません。看護婦の仕事を妨げることは、お国のため、傷を負った将兵の命を軽んじること、ひいてはこの国の国力そのものを落とすことになると、どうか心得てください。軍人は名誉を重んずると聞きます。どうか昼夜の別なく、患者のために手を動かし、額に汗して働く看護婦たちの名誉も尊重してください」
捨松の発言により、院内の空気は一変しました。そして、多江から感謝を述べられた捨松は、「私は、ここで闘うあなたを尊敬します」と温かな眼差しを向けました。
立ち眩みに襲われる直美
後日、恵風看護婦会に多江からの手紙が届きます。そこには、軍人たちのために奮闘する看護婦が記事になったなどと綴られていました。
吉報に沸く事務所でしたが、安堵した直美が突然、激しい立ち眩みに襲われ、その場にしゃがみ込んでしまいます。
りんに娘・環の名前の由来を聞く吾郎
直美の身を案じて小川家に来たりんは、横になった直美を優しく介抱します。一足遅れて帰宅した吾郎は、帰ろうとするりんを呼び止め、娘である環(山田詩子さん)の名前の由来について質問しました。
りんが、人の輪をつなげるという意味を込めて「環」と名付けたと教えると、吾郎は男の子なら「章太郎」「栄一」、女の子なら「トミ」「ハル」などを候補として考えていると明かしました。りんと吾郎は、名前も与えられず、みなしごとして教会で育った直美が名前を大事にしていることを理解しており、吾郎はなかなか切り出せずにいました。
SNS「言葉の重みが違う」と視聴者絶賛の嵐
『風、薫る』の第107話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
捨松さまが陸軍予備病院に乗り込み、毅然とした態度で看護婦たちの尊厳を守る演説をしたシーンは、本当に胸がすく思いがしました。「私を上手に使いなさい」という言葉と、自ら進んで患者のケアにあたる姿は、真のリーダーシップとは何かを教えてくれました。一方で、喜ばしい吉報の直後に激しい立ち眩みで倒れてしまった直美の体調が非常に心配です。名前の由来を語る吾郎とりんの温かいやり取りにほっこりしたものの、出征の影もチラついており、これからの小川家がどうなってしまうのでしょうか。明日からの放送を待ちたいと思います。
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