雨が降るとテンションが上がり、ニンジンは大っ嫌いなモッチーくん。ライトくんに塩対応を見せる、ペアのかのこちゃん。鯖江市西山動物園のレッサーパンダたちは、一頭ずつ驚くほど違う個性を持っています。こうした違いに気づけるのは、飼育員が日々当たり前のように積み重ねてきた観察によるものです。今シーズン誕生した4頭の赤ちゃんを見守る、飼育員の中嶋公志さんに話を聞きました。
一頭一頭の違いに気づくということ
中嶋さんは、これまで多くのレッサーパンダを担当してきた経験から、あることを大切にしてきたといいます。
中嶋さん:「一頭一頭の性格や行動をよく観察することの大切さを学んできました。同じレッサーパンダでも、性格や体調、行動の変化はそれぞれ違います」
モッチーくんのニンジン嫌いも、かのこちゃんの塩対応も、最初から分かっていたわけではありません。日々そばで見守り続ける中で、少しずつ見えてきたものだといいます。
中嶋さん:「これまでの経験から、『いつもと少し違う』という小さな変化に気づくことが、健康管理や子育てを見守るうえでも大切だと感じています」
日々のわずかな違いを見逃さないこと。それが、長年レッサーパンダと向き合ってきた飼育員だからこその視点なのかもしれません。

4頭同時だからこそ、毎日の観察を積み重ねる
巣箱をそっと覗き込み、赤ちゃんの表情や仕草を確かめる。今回の4頭についても、そんな地道な観察が毎日続けられているといいます。
中嶋さん:「今回の4頭の子育てでも、親の様子や赤ちゃんの動きを毎日観察しながら、その時々の状況に合わせて対応することを心がけています」
4頭それぞれに違う個性や体調があるからこそ、その都度向き合い方を変えているということです。地道な観察の積み重ねこそが、鯖江市西山動物園のレッサーパンダの子育てを支えているのでしょう。

■鯖江市西山動物園:公式サイト
ライターコメント
モッチーくんのニンジン嫌いも、かのこちゃんの塩対応も、思えばすべて飼育員さんたちの日々の観察から生まれたエピソードでした。「いつもと違う」に気づくというのは、言葉にすると簡単ですが、実際には毎日欠かさず向き合い続ける必要があり、本当に大変なお仕事なのだと感じました。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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