「投資には興味があるけど、株は怖い…」「銀行の預金よりはマシな金利でお金を増やしたい!」——。そんな悩みを抱えるあなたに興味深い話題が飛び込んできました。最近、楽天証券やマネックス証券といった大手ネット証券で「超長期国債(ちょうちょうきこくさい)」という商品が相次いで売り出され、手軽に買えるようになったからです。でも「国債?超長期?なんだか難しそう…」と思うかもしれません。そこで今回は、投資初心者の方に向けて、超長期国債の仕組みやメリット、注意点について解説します。
そもそも「超長期国債」ってなに?
国債とは、ざっくり言うと「国が発行する借用書」のことです。私たちが国債を買うということは、国にお金を貸すということ。国はお金を借りたお礼として、定期的に「利息(利金)」を支払ってくれます。そして「満期(お金を返す約束の期限)」が来たら、貸したお金が原則として全額戻ってくる仕組みです。
ネット証券大手で取り扱いが広がりつつある「超長期国債」とは、この満期までの期間が「20年・30年・40年」と、とてつもなく長い国債のことです。実は、お金を貸す期間が長いほど、世の中の金利が変わったり、物価が上がったりする不確実なリスクがあるため、一般的な「個人向け国債」よりも金利(利息)が高く設定されているのが特徴です。
超長期国債のメリット
①長期間、高い利息がもらい続けられる:たとえば、利率3.0%の40年国債を100万円分買った場合、毎年3万円(税引前)の利息を受け取れます。これが40年間続くため、「今の高い金利水準を長期間キープしたい」「お小遣い感覚で定期的に利息が欲しい」という人にはぴったりです。
②途中売却で「値上がり益」が狙えるかも?:国債は満期まで待たずに、途中で売ることもできます。ただ、債券の価格は世の中の金利と「シーソー」のような関係にあります。「世の中の金利が下がると、債券の価格は上がる」のです。そのため、買った時よりも金利が下がったタイミングで売却すれば、利息だけでなく「値上がり益(キャピタルゲイン)」をゲットできるチャンスもあります。

気をつけたい注意点とリスク
①途中で売ると元本割れする可能性がある:先ほどのシーソーの話の逆で、「世の中の金利が上がると、債券の価格は下がる」というルールがあります。現在、日本銀行(日銀)は金融政策の正常化に向け、徐々に利上げを進める姿勢を示しています。今後さらに世の中の金利が上がった場合、債券の価格は下落します。 とくに超長期国債は期間が長いため、この価格変動のブレが大きくなる傾向があります。満期まで保有すれば原則として額面金額が戻ってきますが、日銀の利上げ局面などで途中で売却しようとした際、買った時より安く手放すことになり「元本割れ」をしてしまうリスクがある点には十分な注意が必要です。
②買うときの「経過利子」って?:国債を買うときには、ちょっと特殊な計算となります。購入に必要な金額は、購入額面に単価(%)を掛けた額に、必要な場合は経過利子を加えた額です。ちなみに「経過利子」とは、前の持ち主に対する「利息の立て替え払い」のことです。国債の利息は年2回支払われますが、次回の利息は「買った人」が全額もらえます。そのため、「前の持ち主が持っていた日数分の利息」を、買うときに立て替えて払うルールになっているのです(次回利息を受け取る際に相殺される仕組みです)。 なお、ネット証券等での購入時、取引手数料自体は約定単価に含まれているため別途払う必要はありません。
どこで、いくらから買えるの?
2026年10月現在、大手ネット証券で続々と取り扱いが始まっています。(※いずれも税引前)
ライターコメント
「超長期国債」は、比較的信用力の高い国が発行元でありながら、銀行預金よりも高い利息を長期間受け取れる点が魅力の商品です。一方で、日銀が利上げを進める現在の局面においては、金利上昇に伴う債券価格の下落(中途売却時の元本割れリスク)にも十分な注意が必要です。満期まで持ちきれる余裕資金(当面使う予定のないお金)での運用を前提に、気になった方は各証券会社の画面でのシミュレーションも活用しつつ、検討してみてくださいね。
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