キユーピーは12日、2026 年8月末でベビーフードと幼児食などの育児食72品目の生産を終了し、順次販売も終了すると発表しました。
生産・販売終了に際し、影響を最小限に抑えるため、発表から生産終了まで約1年間の期間を設けたとしています。
キユーピーでは「この1年間を、当社育児食をご利用いただいているお客さまが引き続き安心して商品をご購入いただける期間として、また今後の商品選択を検討する期間としていただけるよう、今後の対応に努めてまいります」と説明しています。
キユーピーは1960年から65年に渡って育児食を生産・販売。近年は販売数量の低迷に加え、原資材価格やエネルギー費の高騰の中、商品継続に向けコスト削減で対応してきましたが、諸物価が高騰する中でコスト削減が追い付かず、満足の行く品質の商品を届けることが困難と判断したことから、撤退を決めたとしています。
SNS上の感情
キユーピーの育児食からの撤退のニュースに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析し、ポジティブとネガティブの比率を割り出しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「ポジティブ」の声(85%)
「感謝の気持ちでいっぱいです」
「神アイテム」
「よく食べてくれた」
「お出かけ時に重宝した」
「思い出です」
「美味しかった」
「助けられました」
「子育ての強い味方」
主な「ネガティブ」の声(15%)
「終了が寂しい」
「これからの親が大変になりそう」
「選択肢が減る」
「少子化の影響」
「かなり痛手」
「社会貢献としても継続してほしかった」
「日本の縮図」
まとめ
今回の分析では、キユーピーが育児食から撤退するというニュースに対し、過去にキューピーの育児食を利用した経験に基づく感謝の気持ちが数多く表現されていました。「お世話になりました」「助けられました」「ありがとうございました」などの表現が頻繁に見られ、多くの親が離乳食期の子育てにおいてキューピー商品が大きな支えとなったとし、終了を惜しむ声が多く見られました。ネガティブに分類された声も、撤退を悲しむ声や嘆く声がほとんどでした。
ライターコメント
キユーピーは育児食の撤退を知らせるリリースの中で、「長年にわたり当社育児食をご愛顧賜りましたことに、心より感謝申し上げます」と感謝の気持ちをつづりました。また「育児食の生産・販売は終了しますが、これまで培ってきた『品質』への姿勢を継承し、子どもたちの食と健康に貢献する活動は継続してまいります」とし、今後も子どもの食を支援する活動は継続する方針を明らかにしています。
筆者は子どもの頃、キユーピーの「たまごたっぷりぼうろ」などの育児食をよく食べた記憶があります。今回の撤退に対するSNS上の反応は、そうした子どもの頃にお世話になったキユーピー商品に対する感謝を示すコメントばかりで、改めて根強い人気のある、子育ての必需品だったんだな、それがなくなってしまうんだなと、SNSのコメントを眺めながら、少ししんみりした気持ちになってしまいました。