寺泊水族博物館公式Xより

春の訪れであみぐるみ「お休み」に 寺泊水族博物館、賑わいの陰で前向きな決断

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

予算不足でオリジナルグッズが作れないという壁を、職員の「手編み」という温かなアイデアで乗り越えた新潟県長岡市の「寺泊水族博物館」。カプセルの中に詰まった「あみぐるみ」の海の仲間たちは、訪れるファンに笑顔を届けてきました。そんな中、寺泊水族博物館の公式Xでは「来週あたりで一旦終了」というお知らせが…。その背景には、春の訪れと共に水族館が活気を取り戻したという、喜ばしい理由がありました。

春休みの到来で活気づく寺泊水族博物館

あみぐるみがこれほどまでに充実していたのは、実は冬の期間、来場者が比較的落ち着いていたから。職員たちが本来の業務の合間に、一針一針コツコツと編み進めて完成するあみぐるみは、冬の水族館だからこそ可能だったそうです。

しかし、3月に入り待望の春休みシーズンが到来。広報担当の江部美郷さんによれば、館内には家族連れなど日に日に活気が戻り、職員たちはあみぐるみを作る余裕がなくなってしまったそうです。

「おかげさまで多くのお客様にご来館いただけるようになり、制作時間を確保するのが難しくなってきました」(江部さん)と、うれしい悲鳴を上げながらも、現在の在庫がなくなり次第、販売を一旦お休みすることを決めたそうです。

「いつかまた、会える日まで」

今回の販売休止は、決してあみぐるみが役目を終えたわけではありません。水族館が最も輝くシーズンを迎え、職員たちが本来の役割に専念するための終了です。もしかしたら「しばしのお休み」かもしれません。

寺泊水族博物館公式Xより

今後の予定については未定ですが、江部さんは「続けてほしいという温かいお言葉もいただいています。状況が落ち着いたら、また無理のない範囲で、コツコツと少しずつでも新しい海の仲間を編んでいきたいという気持ちはあります」と話していました。

今、ガチャガチャの中にいる子たちが、この春の最後のメンバーになるかもしれません。一つひとつ表情が違う、世界に一つだけのあみぐるみ。その温もりに触れられるのは、春本番を迎える前の、ほんのわずかな期間となりそうです。

ライターコメント

職員さんたちが本来の仕事で忙しくなり、あみぐるみが作れなくなる。それは、冬を越した水族館に春がやってきたということです。少し寂しい気持ちもありますが、今は「職員さんたち、お仕事がんばって!」とエールを送りたい気持ちです。忙しい季節が過ぎ、またふと穏やかな時間が訪れたときに、新作のあみぐるみがひょっこりと顔を出してくれるのをのんびり待ちたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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