2025年度の最終日となった3月31日。あいにくの雨模様となった市川市動植物園ですが、公式Xが投稿した一通のメッセージが、日本中、そして世界中のファンの心を温めました。
市営施設ゆえの「宿命」とファンの不安
市川市動植物園は市営の施設です。スタッフのみなさんは公務員という立場上、年度末には「人事異動」という避けられない仕組みがあります。 特に今年は、群れ入りを目指して奮闘するニホンザルのパンチくんと、パンチくんを人工哺育で育てた飼育員2人との深い絆が注目を集めてきました。
「もし、このタイミングで担当者が変わってしまったら?」 「パンチくんの心の支えがいなくなってしまうのではないか…」
そんな不安を抱えるファンに対し、市川市動植物園は公式Xで年度末の報告を行いました。
「サル山も、中の人も、大きな動きなし」
公式Xは、雨の中来園した人々への感謝とともに、こう綴りました。
公式Xより:「市営なので年度末には様々な事があります。人事異動もつきものですが…今回は大きな動きなし。(サル山も、中の人も) 新年度もよろしくお願いします」
この「大きな動きなし」という一言、パンチくんの成長を見守ったファンにとっては、なによりも安心できる報告となりました。
寄せられたたくさんの「ありがとう」
この投稿に対し、SNSでは多くの温かなコメントが寄せられました。
飼育員へ: 海外のファンからは「パンチくんへの愛が伝わっている。一年間の献身に感謝します」という英語のメッセージが届き、国内からも「パンチくんにはまだお兄さんたちの支えが必要。本当に良かった」と、飼育員2人を称賛する声が相次ぎました。
公式Xへ:「ファンが心配していることを察して、さらりと報告してくれる姿勢が素晴らしい」「今の人気を維持するためにも、この体制継続は英断」と、情報発信のあり方を絶賛する声も目立ちました。
新年度へ:「新年度も応援し続けます」「いつか必ず会いに行きたい」と、パンチくんが繋いだ縁が、応援の輪へと広がっていました。
「変わらない」という安心
パンチくんが安心してサル山で過ごせるようになるまで、もう少し時間がかかるかもしれません。しかし、パンチくんを一番近くで見守ってきた「家族」が新年度もそばにいることがわかり、多くのファンは安心したのではないでしょうか。
群れ入りを目指して奮闘するパンチくんと、支え続ける飼育員やスタッフの皆さん。市川市動植物園の物語は、今日からまた、新しいページを刻み始めます。
ライターコメント
まさかこの状況で人事異動はないだろうとは思っていましたが、市営施設ゆえに「絶対」はないため、実は少しだけドキドキしていました。パンチくんを育ててくれた飼育員のお二人も、〝中の人〟こと安永崇課長も異動なしと聞き、私もほっとしました。パンチくんには安心して、引き続き群れ入りを目指して頑張ってほしいと思います。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。






