桂浜水族館公式Xより

アシカも人も無理して笑わなくていい ハマスイが教えてくれた「不完全な楽園」の日常

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

自由すぎる公式Xの投稿で、日本中に勇気を与え続けている高知県・桂浜水族館(通称:ハマスイ)の公式マスコットキャラクター「おとどちゃん」。先日は、「本日のアシカのアクティビティタイムですが、本人に確認したところ『やりたくない』とのことでしたので、中止いたします」という投稿で水族館の常識を打ち破り、ファンの度肝を抜きました。しかし今、その〝わがまま〟を笑って見守っていたファンたちの間に、心配の輪が広がっています。

「気分」の不調からわかった「体調不良」

ハマスイといえば、おとどちゃんのエキセントリックな言動や行動が持ち味です。今回のケイタくんの一件も、ハマスイらしい顛末に多くのファンが内心「やれやれ」と思いつつも、笑顔で見守っていました。

しかし、今回の事態はいつもとは少し違った展開に。おとどちゃんによると…

おとどちゃん:アシカの『ケイタ』ですが、10日前の気分の不調から体調不良を確認し、現在、全力で療養中です

投稿によると、ケイタくんは約10日前から気分のムラとは別の「体調の異変」が確認され、現在はアクティビティとエサやり体験を休止し、全力で療養中とのことです。

あの「やりたくない」という投稿を「相変わらずだなあ」と笑っていたファンも、今は「本当にゆっくり休んで」と、固唾を飲んで回復を見守る状態になっています。

桂浜水族館公式Xより

おとどちゃん流の「不器用なエール」

おとどちゃん:「ケイタ、早ぅいっしょに吠えようやいか!浜辺の観光客ビビらせちゃろうぜ!」

おとどちゃんらしいちょっと乱暴な、でも最高に温かい言葉がケイタくんに贈られていました。「地獄の沙汰も課金次第」と言い放つハマスイですが、その根底にあるのは「動物も人間も、無理して笑わなくていい。ダメな時はダメでいい」というおとどちゃんの優しさなのです。

SNSには「はやく元気になってね」「よく休んで」といった、数えきれないほどの温かな応援メッセージが並んでいました。

ハマスイ広報担当の森香央理さんによれば、「今、新人飼育スタッフたちが、獣医さんをはじめさまざまな方からアドバイスをもらいながらケイタの治療に努めており、日々、ケイタも回復をみせてくれています」とのこと。

たくさんのメッセージが寄せられたことに対しては、「ファンの皆さまからのあたたかなエールは、ケイタにとって特効薬です」と話していました。さらに…

森さん:「桜を散らす雨が止むと、いつの間にか春蝉が鳴きだし、あっという間に夏が来る。動物たちが共鳴し、桂浜水族館はいっそう賑やかになります。今年もまた、常夏に踊るケイタのハスキーな歌声が楽しみです。引き続き、おとどちゃんとともに見守っていただけますと幸いです」

夏のハマスイも〝熱そう〟ですね…!絶対に行かなくては!

また「サボる姿」を見せてくれる日まで

私たちがハマスイに惹かれる理由は多々ありますが、その理由の一つにはハマスイが〝完璧な楽園〟ではない、という点ではないでしょうか。動物が不機嫌な日もあれば、体調を崩す日もあるかもしれない。それを隠さず、かつ深刻すぎないようにファンへの配慮もしながら「休みます」と宣言する。

そんなおとどちゃんの温かさが、ファンを惹きつけてやまないのでしょう。ケイタくんにはゆっくり休んでもらい、また元気になる日を気長に待ちたいと思います。浜辺の観光客をビビらせるほどの力強い鳴き声を響かせてくれる日が、いまから楽しみです。

ライターコメント

ケイタくんのやる気のない顔がかわいくて好きだったのですが、まさか体調不良の前兆だったとは…。しかしそこで無理にアクティビティタイムを敢行せず、お休みにしてしまう(しかも冗談を交えながら)桂浜水族館の温かさが心に染み入ります。今は働き方改革の時代です、ケイタくんも無理せず大変なときはしっかり休んで体調を整えてほしいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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