市川市動植物園=(撮影:ゆんち)

「世界が暗いからこそ、明るいニュースを」市川市動植物園のパンチくんが「世界のトップメディア」を惹きつけた理由

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

ニホンザルの「パンチくん」の話題は、瞬く間に海を越え、市川市動植物園(千葉県)には世界中から熱い視線が注がれました。その盛り上がりはSNS上にとどまらず、各国のトップメディアがこぞって現地へ足を運ぶほどの社会現象へと発展。広報のトップとしてすべてのメディア対応を引き受けた安永崇課長が、海外メディアとの交流で胸を打たれた「言葉」を明かしてくれました。

CNNにNYタイムズも!世界中から市川市へ

パンチくんのニュースが世界を駆け巡り始めたころ、安永課長のもとには連日、海外からの取材依頼が舞い込んでいました。

安永課長:「片言の日本語で電話がかかってきて、『通信社ですけど、取材させてください』と一生懸命話す方もいらっしゃいました。国でいえばアメリカ、ドイツ、オランダ、ロシアからも来ましたし、有名なメディアではCNNさん、ニューヨーク・タイムズさんも取材をされ、たくさんの人が見るというニュース番組で大きく取り上げていただいたりもしました」

世界の名だたるメディアが、市川市動植物園の小さなサル山を目指してやって来る。安永課長自身も、その反響の大きさに驚きを隠せなかったと言います。

「こんな大変なときに、市川の取材でいいの?」

そんな中、3月の終わりごろにやってきたのが、アメリカの3大ネットワークのひとつの看板報道番組の取材班でした。しかも、メインキャスターを務める女性が自ら現地へ足を運んできたのです。

当時、世界情勢は決して明るい話題ばかりではありませんでした。安永課長は、遠いアメリカからやってきたメインキャスターに、思わずこんな疑問をぶつけてしまったそうです。

安永課長:「『あの、世界はこんな大変な状況なのに、市川の動物園の取材をしてていいんでしょうか』って、聞いちゃったんですよ」

「世界の子供たちに、明るいニュースを届けたい」

その問いに対し、番組のキャスターは笑顔でこう答えたといいます。

キャスター:「世界が暗いから、世界の子供たちに明るいニュースを届けられることはすごく嬉しい」

「この言葉を聞いたときは、本当に嬉しかったですね」と安永課長。紛争など深刻なニュースが飛び交う番組の中で、オランウータンのぬいぐるみを抱え、群れ入りを目指して懸命に生きるパンチくんの姿は、人々の心を温める「希望の光」となったのでしょうか。

ライターコメント

海外から取材に来た番組のキャスターさんの言葉、胸に深く刺さりました。私たち日本のファンもそうでしたが、世界中の人々が、暗いニュースが多い毎日の中で、パンチくんの頑張る姿に無意識のうちに救いを求めていたのかもしれません。「世界が大変だからこそ、子供たちには温かなニュースを届けたい」。安永課長が受け取ったそのメッセージ、emogram編集部にとっても、大切な言葉になりました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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