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『アド街』スピンオフが映画超え!?270時間ガチ密着で見せた下町酒場の「笑いと涙のリアル」に絶賛の嵐

By - もつなべ
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今、ひっそりと話題を集めている番組があります。5月16日に放送されたテレビ東京『ひとりのDがひとつの店にひと月通う~31日間連続で超密着!墨田区“三祐酒場”編~』(昼12時45分放送)。この番組は「ディレクターがたった一人で一つのお店に通い続け、開店から閉店まで31日連続でカメラを回したら面白いものが撮れるんじゃない!?」というコンセプトのもと、同局の長寿番組『出没!アド街ック天国』を制作するスタッフが長期密着した新たな試み(特番)として、土曜の昼に静かに幕を開けました。

絶品グルメと、笑いと涙が交錯する下町酒場のリアルドキュメント

舞台となったのは、東京・墨田区の創業60年の老舗大衆酒場「三祐酒場(さんゆうさかば)」。『アド街』を手掛ける「ハウフルス」の田中光ディレクター(D)が、近くにマンスリーマンションを借りてガチ密着し、年末年始の慌ただしい1カ月間で計270時間ものあいだカメラを回し続けました。

「俺だけ呼ばれてへんやん!」

店主やその家族、そしてお店を支える常連客によるさまざまな人間ドラマが映し出されたVTRをスタジオで見守るのは、俳優・八嶋智人さん(55)、銀シャリ・橋本直さん(45)、女優・本仮屋ユイカさん(38)、タレント・池田美優さん(27)といった個性豊かな面々。

ちなみに、自分以外の3人は本家・アド街への出演経験があることから、橋本さんは「俺だけ(本家に)呼ばれてへんやん!なんでこんなジェネリックみたいな…」と嘆き、少々アウェイ気味の立ち位置から番組が進行。スタジオでは終始なごやかな掛け合いが繰り広げられました。

本家ではわずか「1分」の名店

番組ナレーションやBGMなど、その演出はまさに『アド街』そのもの。お店の二代目店主、晋ちゃんこと奥野木晋助さんに密着する形で、家族や常連客への取材がスタートしました。同店は本家でも2025年に「墨田区・曳舟」の回で第5位として取り上げられたことがあるものの、その際の放送はわずか「1分」。これにはスタジオの八嶋さんも「ひどいじゃないか!」と声を荒げます。

VTR中、「酎ハイの歴史は三祐酒場から始まった」という店主・晋ちゃんの話に、橋本さんは「諸説あると思いますけどね…」と最初は疑いの目を向けますが、その後「元祖酎ハイ」の誕生秘話が明かされると「そういうことなら、ある!」と即座に前言撤回する一幕も。

新潟の越後味噌がベースの「にこみ」(710円)をはじめ、見ているだけでお腹がすいてくるこだわりのメニューは常時約70種類(※価格は随時更新)。この店の名物「鉄板グルメ」は、目の前でぐつぐつと音を立てて提供され、臨場感たっぷりに立ち上る香ばしい湯気は、画面の向こうからでも香りが漂ってきそうなほど。お酒がグイグイ進むこと間違いなしの逸品ぞろいです。

そんな絶品メニューのおいしさをしっかりと伝えるインサートカットも、さすがは「ハウフルス」の手腕。湯気が立ち込める中、絶妙な箸あげで料理の魅力を最大限に引き出しています。

闘病中の妻への愛

取材当時、この店の女将・幸子さん(さっちゃん)は、脳出血で療養のため入院中。営業前になると、幸子さんとの面会のために毎日のように病院へ向かう晋ちゃんの姿もカメラは捉えていました。

実は元々お客さまだったという愛妻・幸子さんとの馴れ初めについてインタビューされるシーンでは、「気づいたら横にいて気づいたら付き合って気づいたら結婚して…」と照れ臭そうに語っていた晋ちゃん。これには八嶋さんもニヤつきながら「そんなわけねぇだろ(笑)」と楽しそうにガヤを飛ばします。

濃すぎるメンバー

さらに家族のキャラクターも強烈。店を手伝うも、遅刻したり食品のラップ包みに苦戦したりと、どこか放っておけない雰囲気の息子・志純(もとずみ)さん。そして、御年92歳にして両手にビールジョッキを抱えて豪快に飲み、部屋でも隠れてお酒を嗜む先代・母、八千代さんの登場に、スタジオメンバーや視聴者は釘付けになりました。

常連客も負けておらず、橋本さんが「空気階段のもぐらじゃないですか?」と目を疑った元バンドマンの男性や、40年以上の常連でメニューの説明を全て言えるという女性も登場。本家を彷彿とさせる「三祐酒場 つまみコレクション」によってその凄さが証明されると、八嶋さんは思わず「(この方に)嫌われたらもう来れない」と漏らし、彼女の〝裏ボス感〟を際立たせていました。このほか、突然「俺、離婚しちゃったよ!2回目だよ」とカミングアウトして乾杯したかと思えば、ある人物とハイタッチを交わして盛り上がる破天荒なお客さんも登場しました。

ラストは笑いと涙が交錯

年末の忘年会ラッシュを終え、晋ちゃんが疲れ果てて寝落ちする姿には、橋本さんから「あしたのジョーや」とツッコミが飛び、八嶋さんも「ヒゲあんな白かった!?」と体調を心配。多くの客で賑わう大衆酒場のリアルな裏側も映し出されていました。

番組の締めくくりには幸子さんの近況も伝えられ、涙なしでは見られない展開に。練馬在住だという田中Dも、この1カ月間の密着とあるサプライズをきっかけに「墨田区に引っ越します!」と宣言。下町の人情味あふれる温かさが画面いっぱいに広がり、橋本さんからも「感動してるじゃねーか馬鹿野郎!」といった熱い一言が炸裂するほど、笑いと涙が交錯する最高のラストを迎えました。

映画やドラマを超える感動!本家スタッフの手腕を絶賛する声

放送後、SNS上では番組視聴者から感動の声が続々と寄せられています。

■ 映画やドラマを超える感動と、圧倒的な深掘り:番組のクオリティーに対する評価は非常に高く、「最近観た番組の中で、というか映画やドラマ以上に感動した。良すぎる。酒場好きは必見」という熱い感想をはじめ、「良すぎた。最後泣いちゃった」と涙する視聴者が続出しました。また、1カ月の密着だからこそ描けた深掘り具合に唸る人も多く、「アド街スタッフが、アド街では1分しか紹介できなかったお店に1ヶ月通い続けて深堀りする番組。すごく見応えあった」「アド街のスタッフさんが作った特番、めちゃくちゃ面白かったです」と、本家スタッフの手腕を絶賛する声が上がっています。

■ 下町の「近所感」と「家業を継ぐ尊さ」を描いた人間模様:さらに、VTRから溢れ出る温かい空気感に魅了されたファンも多く、「最高な人間模様密着番組。この各地に踏み出せばそこにある、踏み込まなければわからない近所感」という番組の魅力を的確に分析する言葉も見られます。お店の背景にあるストーリーに胸を打たれた人からは、「素晴らしい愛のある番組は貴重です。さらに今回は家業を継ぐ、それがどれほど尊く素晴らしいことかがしっかり伝わったと思います」といった深い感想も寄せられていました。

■ 「今年No.1!」レギュラー化を熱望する声:視聴者の満足度は非常に高く、「今年No.1番組出ました。最っっっっっ高でした!」「感動したぞ、馬鹿野郎!定期的に放送しろこの野郎!」といった高い熱量でレギュラー化や定期放送を熱望する声が多数見られます。

≫リアタイを逃した方はぜひ、TVerでのご視聴をおすすめします!

ライターコメント

本家『アド街』らしさを随所に感じさせつつ、通常なら数分しか映らない一軒の店に1カ月間スポットを当てるという構成は、非常に贅沢。下町ならではの人情味あふれる店主とお客さんの掛け合い、家族や常連客の濃いキャラクター、そして綺麗事だけではないリアルな裏側まで描き出すドキュメンタリー要素には、とにかく胸を打たれました。取材に費やされた凄まじい労力を想像すると、すぐに第2弾を放送するのは難しいかもしれませんが、早くも次なる一手を心待ちにしている自分がいます。

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