福井県の鯖江市西山動物園から、寂しいお知らせが届きました。同園で多くの来園者に愛されてきたレッサーパンダのメスの「ミンファ」が、5月21日の夜、19歳で静かに生涯を閉じました。その愛らしい容姿と、ときに周りを驚かせるほどの元気な姿で私たちを笑顔にしてくれたミンファ。このニュースを伝えた同園の公式Xの投稿には、ミンファへのたくさんの感謝の言葉が寄せられました。
伝説を残した「おてんば娘」
ミンファは2006年6月23日、千葉県の市川市動植物園で誕生し、2008年の春に西山動物園へと引越しました。ミンファを語る上で欠かせないのが、その抜群の運動神経です。
なんと西山動物園への来園直後、持ち前の高い身体能力でフェンスを飛び越え、園外へと〝お出かけ〟(脱走)してしまったという大事件!
当時のその元気すぎる「おてんばぶり」は大きな話題となり、ミンファの好奇心旺盛な性格を物語る伝説のエピソードとして、今でもファンの間で語り継がれています。
種の保存に貢献した「偉大な母」として
元気いっぱいの女の子だったミンファは、やがて立派なお母さんになります。西山動物園でオスの「チャタ」との間に5頭の子宝に恵まれた後、2014年からは国内の繁殖計画のために神戸市立王子動物園へ。
そこでも「ガイア」との間に3頭の赤ちゃんを出産し、レッサーパンダの未来を繋ぐためにとても大きな貢献を果たしました。
のびのびと過ごした穏やかな晩年
大役を終えたミンファは、2019年に長年を過ごした西山動物園へ帰還。広い運動場でのびのびとササを食べたり、お気に入りの穴掘りを楽しんだりと、自分のペースで穏やかな日々を過ごしていました。
穴を掘るミンファ=(画像提供:鯖江市西山動物園)
高齢になってからも年齢を感じさせないほど活発に動き回り、そのキュートな姿で最後までたくさんの来園者を癒やし続けてくれました。
19年という月日を、全力で生き抜いたミンファ。たくさんの命を繋ぎ、たくさんの笑顔を届けてくれた彼女の温かい思い出は、これからもずっと私たちの心の中で生き続けます。
ライターコメント
何かと話題の多かったミンファ、なんとパンチくんで有名な市川市動植物園生まれだったのですね!伝説の脱走エピソードからは想像できないほど立派なお母さんになり、晩年はのびのびと土を掘って遊んでいたというミンファ。遠く離れた空の上でも、大好きなササをたくさん食べて、元気いっぱいに走り回ってくれていることを心から願っています。ミンファちゃん、本当にありがとう。ゆっくり休んでください。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。






