千葉県の市川市動植物園で、サル山の群れ入れを目指して日々奮闘中のニホンザルのパンチくん。最近では少しずつ群れに馴染み、同園の公式Xでは先日、ほかのサルたちと全力で遊ぶ元気な姿が公開されました。 そんなパンチくんたちのダイナミックな遊びを支えている、サル山に張られた「白いひものような遊具」。実はこれ、市川市消防局で人々の安全を守り、役目を終えた「消防ホース」なのです。
仲間との全力遊びを受け止める「第2の人生」
先日公開された公式Xの動画でも、パンチくんはこの白い遊具に器用に掴まったり、上に乗ってバランスをとったりしていました。

サルが掴まったり上を歩いたりしているこの遊具の正体は、廃棄された消防ホース。火災現場の過酷な環境に耐えるよう頑丈に作られている消防ホースですが、一定期間が経過したものは安全のために新しいものに交換し、古いものは廃棄しなくてはなりません。
そこで市川市消防局では、この「役目を終えたホース」を動物たちの遊具として市川市動植物園に提供しているのです。

オランウータンからサル山へ広がる笑顔の輪
もともとこの取り組みは、同園のスマトラオランウータンの遊具として「ちょうどいい」ということで消防局から提供が始まったのがきっかけでした。
丈夫なホースは、握力や脚力が強いオランウータンの遊び道具としても大活躍。その後、ストックされていたホースがパンチくんたちの暮らすサル山にも設置されることになったのです。
両手でしっかりと掴んでぶら下がったり、ときには足だけで器用にぶら下がるアクロバットな動きを見せたりと、パンチくんもこのホースがすっかりお気に入りの様子。市民の安全を守ってきた消防ホースは今、形を変えて、動物たちの笑顔と成長を支える「相棒」として第2の人生を歩んでいます。

■市川市動植物園:公式サイト
ライターコメント
ほかのサルたちと一緒に、消防ホースを使って全力で遊ぶパンチくんの姿を見ていると、群れに馴染みつつあるんだなあ…と胸が熱くなります。消防ホースは、サルたちのアクロバットな動きをしっかり受け止めるだけでなく、掴みやすいという利点もあるようです。役目を終えた道具が廃棄されず、こうして動物たち、来園者たちを笑顔にする遊具として生まれ変わるなんて素晴らしいですよね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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