女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第110話が28日放送され、直美の夫・小川吾郎(甲斐翔真さん)の最期を看取った直美とりんの養成所の同期である玉田多江(生田絵梨花さん)が、直美の元を訪ね、知られざる吾郎の思いを伝えました。吾郎が、いつか戦線から帰還し、再び直美に縫い付けてもらうために直美が不器用ながらも大切に縫い付けてくれた軍服のボタンを自ら外していたという真実を多江から聞いた直美は、吾郎への思いを胸にボタンを縫い直し、涙を流しながら夫の死と向き合うシーンに視聴者の涙腺が崩壊。Xではこの日、「風薫る」がトレンド1位となったほか、「吾郎さん」というワードもトレンド入りするなど大反響が寄せられています。
吾郎の最期を看取った多江
広島の陸軍予備病院で多江は、吾郎の最期を看取っていました。
多江は「台湾で右足の脛骨と腓骨を骨折して運ばれてきたんだけど…到着したころにはすでに末端のしびれ、むくみ、四肢冷感、動悸の症状が出ていて、すぐに脚気だと(分かった)」と説明。日清戦争では、戦死者よりも伝染病や脚気で亡くなった人のほうが多かったと振り返りました。
「直美、ごめん…飯、作れそうにない…」
多江は、最期の吾郎の様子も明かしました。吾郎は最期まで諦めていませんでしたが、2日目にはもう意識がもうろうとし、直美への手紙も書けない状態になっていました。
そして多江にボタンを渡し、「直美、ごめん…飯、作れそうにない…怒られそうだ。ピリッとして、優しくて、さびしがりのお母さんか…会いたかったなぁ…直美…」と言い残し、その日の夜に息を引き取ったといいます。
わざとボタンを取っていた吾郎
真実を聞き、「怒られそうだって、私のこと鬼みたいに」と泣き笑いの直美に、多江は小さな紙の包みを渡しました。そのなかには軍服のボタンが1つ。裁縫が苦手な直美が、文句を言いながらも真剣にボタンを縫い付けてくれる姿を吾郎は気に入っており、自ら引っ張って、わざとボタンを取っていたことが明かされました。
そして、1人で呆然と佇む直美を見かねたりんは、「(直美の息子の)明は私が見てるから、それ(ボタン)つけてきてあげて。つけて。帰って来て」と直美を小川家に送り出しました。
ボタンを縫いながら涙が止まらない直美
1人で家に戻った直美は、マッチで部屋に灯りをともし、ボタンを軍服に縫い付け始めました。針を通すうち、堪えていた涙が手元にポタポタと落ち、直美は声を上げて激しく泣き出しました。
そんな中、聞こえてくるのは、小川が歌う『埴生の宿』。しかし、家の中に吾郎の姿はなく、直美は涙が止まりません。
イタズラ顔でボタンを取る吾郎
すると「直美」と呼びかける声がどこからか聞こえてきます。直美が台所の方を向くと、軍服姿で笑っている吾郎がいて、イタズラ顔でボタンを取りました。直美が思わず笑顔になると、その姿は静かに消えていきました。
ボタンを付け終えた直美は一ノ瀬家で明を抱いて待っていたりんのもとへ駆けていき、明をしっかりと抱きしめました。そして「おかえり」と迎えたりんに、「ただいま」と返しました。
SNS「つらい以外の感想がない」と悲しみに暮れる声が殺到
『風、薫る』の第110話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反響が寄せられています。
ライターコメント
裁縫が苦手な直美とのコミュニケーションとして、わざとボタンを取っていた吾郎さん。どこまでも不器用で、愛に溢れる夫婦の絆に第109話に続いて、涙がこぼれました。吾郎さんの本当の思いを知り、声を出して思い切り泣くことができた直美。明くんを抱きしめてりんに「ただいま」と言えた彼女が、これからどう前を向いて歩んでいくのでしょうか。しっかりと見届けていきたいですね。
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(109)直美に突然の訃報…「ボタン」に涙腺崩壊
NHK朝ドラ『風、薫る』(108)「ご無事のお帰りを…」直美が涙で見送った朝
NHK朝ドラ『風、薫る』(107)妊娠中の直美を襲った異変…吾郎は子の名前を






