おでんといえば大衆酒場の赤提灯も大好きなんですが、神泉の裏路地には、しっとり落ち着いた割烹スタイルでじっくり味わえる素敵なお店があるんです。
道玄坂を抜けて静かな路地裏に入ると、目に飛び込んでくるのが大きなしゃもじの看板。ここが『おでん割烹 ひで』。
畳の温もりと落ち着いた和空間
引き戸を開けて店内に入ると、渋谷の賑やかさが嘘のように穏やかな空気が流れています。板前さんの手さばきを眺められるカウンター席も魅力的ですが、この日は4人だったので個室へ案内していただきました。

少人数向けの掘りごたつからグループ用のテーブル席まで個室のバリエーションも豊富なので、女子会や気のおけない飲み会はもちろん、ちょっとした会食やデートにもぴったりだと思います。
おでん前の絶品おつまみ
おでんの前に、まずは旬の一品料理と日本酒をいただくことに。
大好物の子持ち昆布。見てください、この厚み!箸で持ち上げるとずっしりしていて、口に入れた瞬間にぷっちぷちと弾ける軽快な食感がたまりません。噛むほどに鰹出汁の旨みがじわっとあふれてきます。

翡翠色につやつや輝く揚げ銀杏は、塩加減が本当に絶妙。薄皮のパリッとした香ばしさと、中のもっちりほろ苦いコクのバランスが完璧で、これはもう日本酒を飲まずにはいられません。
豪華なお刺身の盛り合わせ。しっとり濃厚な鮪、きりっと酢で締めた旨味たっぷりのしめ鯖、コリコリとした歯ごたえと甘みが際立つ赤貝、そして噛むほどに味が出る蛸。おでん割烹と銘打ちつつも、お刺身の鮮度と包丁の入れ方はさすがプロの技です。

大鍋で囲む約60種の自家製おでん
おつまみを存分に楽しんだところで、いよいよ今夜の主役・おでんのお目見えです!こちらのお店では、約60種類もあるタネの中から好きな具材をみんなで選ぶと、大きなお鍋に盛り合わせて熱々で届けてくれるスタイルなんです。

湯気とともに現れたお鍋を満たしているのは、昆布と削り鰹節を贅沢に使い、塩と少々の醤油だけで仕上げたという黄金色の透き通ったお出汁。毎週丁寧に仕込み直しているそうで、濁りが一切なく、素材の旨みがぎゅっと詰まっています。
ちくわぶは、中までしっかり出汁を吸い込んでいるのに、もっちりとした弾力がちゃんと残っていて、まさに絶妙な煮加減。出汁がたっぷり染み込んだ厚揚げは、香ばしい皮と中の滑らかなお豆腐のコントラストが秀逸ですし、大振りの蛸も驚くほど柔らかくて旨味が凝縮しています。
感動したのが、別皿で出てきたお豆腐。煮崩れしやすい繊細な具材だからこそ、あえて大鍋には入れず、別皿で熱々のお出汁や薬味と一緒に提供してくれるんです。こういう素材に合わせた丁寧な仕事ぶりに、料理人さんの誠実なこだわりを感じますよね。

美味しすぎて箸が止まらず、追加でロールキャベツと牛筋もオーダー。キャベツが何層にも柔らかく重なり、中のジューシーなお肉とお出汁が一体になったロールキャベツは自家製ならではの優しいお味。時間をかけて下処理された牛筋も、余分な脂っぽさが抜けていて、口の中でとろける柔らかさでした。
大人の贅沢時間
昆布と鰹節の引き算の美学で作られた透き通るお出汁は、何杯飲んでも重たくならず、どんな具材も優しく包み込んでくれます。

割烹の品格がありながら、みんなで大きなお鍋を囲んで「次はどれにする?」なんて言い合える親しみやすさ。落ち着いた個室で、心温まるおでんとおいしい日本酒を味わう時間は、まさに大人の贅沢な日常のひとコマです。お腹も心もポカポカに満たされた、とっても素敵な夜でした。ごちそうさまでした!
年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(#151)
| 住所 | 東京都渋谷区円山町15-5 |
|---|---|
| 営業時間 | 【月〜金】17:00 – 22:30(L.O. 料理21:30 ドリンク22:00) 【土】17:00 – 22:00(L.O. 料理20:30 ドリンク21:00) ※2025年1月7日より平日閉店時間は22:30 |
| 定休日 | 日曜日、祝日(※お盆・年末年始休業、祝日営業日は事前告知あり) |
| リンク | 公式Instagramを見る → |
| 肩書き | グルメハンター / 東京サロン主宰 |
|---|---|
| 実績 | SNS総フォロワー23万人超。本当に美味しい店を厳選紹介。 |
| テーマ | グルメは最高のコミュニケーション |
| SNS | X TikTok |
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