女優の石橋静河さん(32)がヒロイン・木村珠を演じるNHK連続テレビ小説『ブラッサム』(月~金曜午前8時)。3日放送の第27回では、北海道への移住と新たな生活を控えた珠が、職場の仲間や文士たちに温かく見送られながら新たな門出の準備を進める中、待ち望んでいた新たな命との残酷な別れを通じ深い喪失と悲しみに打ちひしがれる展開に多くの視聴者が涙しました。
『ブラッサム』作品概要(※敬称略)
珠に温かい言葉をかける同僚たち
珠は勤務先の「悠樂軒」の同僚たちに、結婚して北海道へ移住することやお腹に子供がいることを説明しました。
その報告に対して、仕事に厳しかった先輩の松子(瀬戸さおりさん)も珠の体調を気遣い、「絶対に無理しないでね。何かあったら言うのよ」と温かい言葉をかけました。
「書かんのか?小説はもう書かんのか」と問う黒崎
珠は、常連の「首都公論」編集部幹部にもあいさつしました。
編集長の黒崎大三郎(遠藤憲一さん)はその報告に対し「なんだ、辞めるのか」と驚きを隠せませんでした。珠が最初の作品を書き上げて以来ずっと顔を出さなかったことを案じていたと明かす黒崎に、珠は執筆自体は続けていたものの形になっていないと説明しました。
黒崎は「書かんのか?小説はもう書かんのか」と問いかけ、それに珠は「おなかに子もいますから、まずはそちらに専念しようかと」と答え、「そうか…達者でな」と寂しそうに返しました。
「書かない作家に付き合っている暇はない」という黒崎
健啖家の黒崎は、珠の報告にショックを受け、頼んだステーキを残していました。そんな黒崎の様子に気付きながら、副編集長の山中勇三(井浦新さん)は「お元気で」と言葉をかけました。
店を出た山中は、黒崎の素っ気ない態度が気になり、「面白がっていたでしょう。『捨て置くには惜しい』と」と水を向けますが、黒崎は「子供ができたなら当面書く時間もなかろう。書かない作家に付き合っている暇はない」と素っ気ありませんでした。
「結婚というのは、不純と矛盾の塊なんだ」という秋山
珠は、作家の秋山格之介(高良健吾さん)にも感謝を伝えました。
秋山は「結婚というのは、不純と矛盾の塊なんだ」と持論を展開しつつ、「ただ、僕はそんな不純と矛盾こそが、人間らしいと思ってる」と独自の言葉で珠にエールを贈りました。
珠を笑って送り出す左
作家志望で珠と仲の良い左良太(北野秀気さん)は、珠の妊娠と北海道への移住を知って驚きます。
珠に見せるつもりで持参していた自らの第1作を「お互い書き続けてたらまた会えるはず。その時までお預けや」と懐へ収めます。左は「ボクらは同志でライバルやろ。書かないかんぞ」と念を押し、笑ってうなずく珠を「またいつか…」と送り出しました。
人気作家・土橋風子の短編集をもらう珠
珠は行きつけの書店「ぶくぶく堂」にも足を運びました。
店主の本田(川島潤哉さん)は人気作家・土橋風子(尾野真千子さん)の短編集「花手帖」を祝儀代わりに手渡します。
その晩、珠は勉学に励む保の傍らで「花手帖」を夢中で読み進めます。これまで当たり前のように思っていた書く生活から離れるさびしさを覚える一方、今は生まれてくる我が子のことで頭がいっぱいだと胸の内を明かしました。それは夫の保(金子大地さん)も同じで、性別すらわからない段階から名前を決めようと言い、珠に宥められるなど、生まれて来る子を思いながら2人は笑い合いました。
毬を抱えて珠の元から駆け去る女の子
ある日、体調が落ち着いていた珠は1人で買い物へ出かけます。
お腹が大きくなった珠は買い込んだ食材を置き、道端で一息ついていると、不意に足元へ毬が転がってきました。拾い上げて周囲を見渡すと、そこには、いつの間に、小さな女の子がいました。
珠は毬を返そうとしますが、女の子は首を横に振って受け取ろうとしません。珠が手渡すと、女の子はようやく毬を抱えて駆け去っていきました。その直後、珠は足元が濡れていることに気づきます。そして、動揺する珠を突然激しい痛みが襲い、声も出せないままその場へうずくまり、意識も遠のいていきました。
「どこに行ったんじゃろうね…あの子」とすすり泣く珠
後日、珠は寝床にいました。
起き上がって、保に支えられながら雑炊を食べようとし、「うち…抱っこしたんよ。小そうて、何か、お人形みたいじゃった。どこに行ったんじゃろうね…あの子」と言いました。
保は珠を優しく抱きしめました。保の腕の中で珠はすすり泣いていました。
SNSでは「火曜の祝日の朝にこの展開は予想外」と驚きを隠せないという声も
『ブラッサム』の第27回の放送に対し、SNS上では様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
幸せいっぱいの門出の準備から一転、あまりに突然で悲しい展開に、朝から涙がこぼれました。悲劇を直接的に見せるのではなく、毬を置いて去っていく少女を通して「命の喪失」を表現した演出の美しさが、より一層深い悲しみを誘いました。この深い悲しみを乗り越え、珠が再びペンを握る日が来ることを信じて見守りたいですね。
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