日本郵便は、住所を7桁の英数字で表現できるインターネットの新サービス「デジタルアドレス」の提供を26日から開始しました。
「デジタルアドレス」は、日本郵便の無料会員サービス「ゆうID」に登録している住所を7桁の英数字に変換できるサービスです。
郵便番号や住所の入力が不要に
ネット通販などの利用時に、個人が取得した7桁の番号を入力するだけで自宅に荷物が届くことになります。郵便番号や住所の入力が不要になり、日本郵便では、記載ミスが減る効果を期待しています。
デジタルアドレスは、個人に「ABC―1234」といった固有の番号を割り当てるため、引っ越しをしても同じ番号を使い続けられるとしています。ゆうIDとひも付けることで、転居した利用者はゆうIDに登録した住所を変更するだけで済むといいます。
デジタルアドレス導入後も、郵便物を受け取ったり送ったりする際に、郵便番号や住所を記載する現在のやり方は引き続き利用できるとしています。
住所入力は大部分が「面倒」と回答
日本郵便が、2024年12月11日〜2025年1月13日に一般生活者954人を対象に実施した調査では、ECサイトなどWEBサービスでの住所入力を「面倒だと感じる」人が61.4%、病院やホテルでの住所の手書き記入を「面倒だと感じる」人が75.7%、引越し時の住所変更を「面倒だと感じる」人は85.1%となっており、住所に関する手間や不便さに対する不満の声が数多く寄せられていたとのことです。
このため、そうした面倒を解決するサービスとして今回の「デジタルアドレス」の開発、導入に至ったとしています。
SNS上の感情
今回、日本郵便がデジタルアドレスのサービスを導入したことについて、SNS上では多くの投稿が行われました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「ポジティブ」(約6.5割)
- 「ネガティブ」(約3.5割)
主な「ポジティブ」な声(約6.5割)
「これは便利かも」
「すげぇ便利そうじゃん」
「素敵すぎサービスです!!」
「住所を明記しないのでストーカー対策にも有効ですね」
「めちゃくちゃいい」
主な「ネガティブ」な声(約3.5割)
「1桁打ち間違えただけで知らんやつの家に届けられてしまう…」( 誤配のリスクを懸念)
「個人情報流出の懸念を払拭しない限り無理ではないか?」( セキュリティ面での不安)
「7桁じゃ足りないですよね。きっと?」)( 桁数の不足を懸念する声)
「マイナンバーみたいにバレたら変更出来る仕組みも取らないとイタズラに使われたりする」( 悪用の可能性を懸念)
「これいる?」(サービスの必要性自体を疑問視)
まとめ
今回の分析では、今回のサービスが7桁の番号を入力するだけで自宅に荷物が届く仕組みのため、「便利になる」「犯罪対策になる」などのポジティブな反応が約6.5割を占めました。一方で、ゆうIDに登録する際の住所の打ち間違えによる誤配やセキュリティ面に対する不安、悪用の可能性を指摘する声もあり、ネガティブな反応が約3.5割という結果になりました。
ライターコメント
これまでの入力方法は、利用者による住所などの記入内容が判別しにくく、郵便局員らが目視で確認作業に追われるケースがあったとされます。デジタルアドレスでは「ABC―1234」といった固有の番号が割り当てられる方式のため、郵便局員の確認作業の負担が減ることが期待されるとしています。こうしたメリットがある一方、SNSではゆうIDに登録する際の住所の「打ち間違え」などのリスクを指摘する声もあり、日本郵便には、正しい使い方を含めた啓もう活動も求められることになりそうです。