経済産業省が4日発表した2日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査より3円30銭安い174円30銭となりました。
調査がなかった大型連休を除いて6週連続で値下がりし、2024年3月以来、約1年3カ月ぶりの安値となりました。政府が5月22日から始めた新しい定額補助制度の効果があらわれた格好です。
新たな支援制度は石油元売り各社に対し1リットル当たり10円を定額で補助する仕組みです。
当面は激変緩和措置として補助額が調整され、5月29日~6月4日は8円40銭が支給されました。ガソリンスタンドで補助金適用後に仕入れた在庫への切り替わりが進みました。
SNS上の感情
レギュラーガソリンの価格が前週より3円超値下がりし174円台となったニュースに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「怒」(約4.5割)
- 「哀」(約3.5割)
- 「喜楽」(約2割)
主な「怒哀」の声(約8割)
「くだらない補助金よりも暫定税率を無くして」
「ほんとうはもっと安くなっていて良いと思うがいまだに170円台というのも不思議です」
「何故ガソリン税を払っている商品に消費税を払わなければいけないのでしょうか?」
「まだまだ高い」
「一時的な補助金なんかに騙されてはいけませんよ」
「燃料のみならず、全ての物が爆上がり…しかし給与自体はそこまで上がって居ないのが現状」
主な「喜楽」の声(約2割)
「値段が下がった事はありがたい」
「ガソリン155円とかよく見かけるようになりました。まだ高いけど助かります」
「電気自動車に替えてから知らなかったけど、174円でも安値なんだね」
まとめ
今回の分析では、レギュラーガソリン価格について、コロナ禍前や数年前と比較すると、現在の価格は高いと感じていることが分かりました。今回、定額補助を行っている政府の対応についても、補助金ではなく、本来の税率に一時的に上乗せされた税金「暫定税率」の廃止といった根本的な対策を求める意見も目立ちました。
ライターコメント
2日時点の調査でレギュラーガソリン価格は前週調査より3円30銭安い174円30銭となりました。政府は今後のガソリン価格を踏まえて、補助金を毎週少なくとも1円追加して、遅くとも6月中旬には上限の10円まで拡充する方針です。財源見合いで支援は来年3月頃まで続けられる見通しで、原油価格が急激に上昇することでもなければ負担は軽減される見込みです。ただ、SNS上では、現状の価格がまだまだ高いとするコメントのほか、地域による価格差が大きいことを指摘する声も多く、都市部と地方、同じ県内でも場所によって10円以上の差があることに不満を漏らす反応もありました。