大手外食チェーンで「レモネード」戦争の勃発です。
気温が高くなる時期に、さっぱり爽快感が味わえるレモンを使ったドリンク類の販売が急増することから、参入が加速。牛丼やハンバーガー、ドーナツ、果てはドーナツまで、各社が需要の取り込みに向けて、あの手この手で差別化を図ったオリジナルメニューを投入しています。中には飛ぶように売れて、既に終売になるほど人気を博したチェーンも出ています。果たして、この戦争に勝ち残るのはどのチェーンなのでしょうか。
すき家は「レモネードスカッシュ」
ゼンショーホールディングス（HD）傘下の牛丼チェーン店 「すき家」は、夏の定番ドリンク「レモネードスカッシュ」を6月24日から発売しました。価格はレギュラーが税込み280円、メガが480円です。
「レモネードスカッシュ」は、凍らせた生レモンとシャーベット状のレモネードベースを、ソーダで溶かしながら飲む甘酸っぱいドリンクです。
優しい甘さのはちみつを使用したレモネードベースに、今年はイタリア・シチリア島産の岩塩を加え、キレのある爽やかな味わいに仕上げたとしています。
好みで生レモンをストローでつぶしながら飲むと、より爽やかな味わいに変化するそうですよ。
ロッテリアは「レモネードソーダ」
同じゼンショーHD傘下のハンバーガーショップ「ロッテリア」は、6月25日からの期間限定で「レモネードソーダ」を発売しました。価格は単品が390円、メガが490円です。
「レモネードソーダ」は、瀬戸内レモンの果汁を使用したレモネードベースと、フローズンレモンスライスを合わせた、夏にぴったりの甘酸っぱいソーダドリンク。
瀬戸内レモンのキリッとした酸味とソーダのシュワッとした口当たりで、弾けるような爽快感が楽しめるとしています。シロップに漬け込んだ粒状のレモンピールのほのかな甘みとほろ苦さが、味わいにアクセントを加えるとしています。
ドーナツ店でも
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンは、5月14日から「レモネード」とピーチやライチをかけ合わせ、チュルン食感のジェリーを加えたドリンク「ピーチジェリー in ソーダ ライチ レモネード」と「ピーチジェリー in ソーダ トリプル ピーチ レモネード」を販売中です。
販売は9月中旬までを予定しており、価格は店内627円、テイクアウト615円です。
想定上回る反響で早期終売も
一方、企業側の予想を上回る好評ぶりで、関連商品が「即完売」となったチェーンも出ています。
フレッシュネスバーガーは6月21日、6月4日～7月8日までの期間限定での販売を予定していた「クラフト紅甘夏レモネードソーダ」・「クラフト紅甘夏レモネード」について、予想を大幅に上回るお客様からの反響があったことから、各店舗ごとに店舗在庫終了のタイミングをもって販売を終了すると発表しました。
フレッシュネスでは「大変多くのお客様にご愛顧いただきましたこと、心より感謝申し上げますとともに、早期販売終了によりご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます」と陳謝する事態になるほど大人気となっています。
今後も開発競争加速か
実際、各チェーンの「レモネード」のドリンクは、SNS上でも話題となっており、「飲みたい!」という声のほか「夏の定番、待ってました」「これだけ買いに行ってもいい!」などと楽しみにする声が数多く寄せられています。レモネードは、暑い日が続く夏場の定番としてすっかり定着していきそうな勢いで、各社も知恵を絞った新メニューの開発に追われそうです。
