放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は11日、TBS系のバラエティー番組「熱狂マニアさん!」で家具大手「ニトリ」の商品を紹介した放送を巡り、放送倫理違反があったとの意見を公表しました。1社のみの商品を紹介し、企業の広告放送との誤解を招く内容と判断しました。
ニトリ商品を取り上げた2時間番組
問題となったのは、2024年10月19日にニトリ商品を取り上げた2時間番組。調理や収納グッズなど計47点の商品について機能やメリットを説明するなどし、また番組を放送する間に同社のCMが流れていました。
SNS上の感情
TBSの番組に放送倫理違反があったことに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「怒り」の声(65%)
「TBSの放送倫理は一体どうなっているのか」
「報道機関としての自浄能力も、倫理意識も疑わざるを得ない」
「視聴者を欺くような演出」
主な「哀しみ」の声(25%)
「テレビ離れが加速」
「テレビ局にお金がない」
「今さら感」
主な「喜楽」の声(10%)
「売り上げにダイレクトに反映する」
「バカバカしい」
「番組中ずっと右上にニトリのロゴマークが表示されていた」
まとめ
今回の分析では、TBSの番組に放送倫理違反があったことに対し、「なぜこんなに時間がかかるんだろう」「去年10月の放送を今になって違反ですでは…」と指摘する意見も見られました。
ライターコメント
放送倫理検証委は、広告放送と誤解を招くような同種の番組を放送している局が「数多く存在する」と指摘した上で「各局のこうした『横並び』が、番組と広告の境目に対する放送局の関心を低下させてきたのではないか」と懸念を示しました。SNSでは「せめて放送から2~3カ月以内になんとか違反行為の通達はできないんだろうか…」と要望する声もありました。