NHKは3日、2027年放送予定の大河ドラマが「逆賊の幕臣」に決定したと発表しました。主人公の幕臣・小栗忠順(おぐりただまさ)を演じるのは俳優の松坂桃李(36)で、大河ドラマの主演は初めてとなります。
松坂さんが演じる主人公の小栗は、勝海舟のライバルと言われ、日本初の遣米使節となって渡米し、早くから西洋文明を体感した人物です。軍制改革や近代的工場の建設など日本に近代化をもたらした江戸幕府の天才でしたが、明治政府に「逆賊」とされ、歴史の闇に葬られました。そんな、歴史から忘れられた、しかし、日本の近代化に重要な役割を果たした歴史の敗者の活躍を描くストーリーです。
脚本は、連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK)や、「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―THE THIRD SEASON」(フジテレビ)などを手掛けた脚本家の安達奈緒子さんが担当します。
松坂さんは3日、都内で開かれた記者会見で「大変緊張しております。すべての引き出しを開けて注ぎ込み、30代最後の作品にしようと思います」と意気込んでいました。松坂さんは、数々の映画やドラマに出演し、現在はドラマ『御上先生』で主演を務めています。
2027年は、小栗の生誕200年ということに加え、松坂さんが大河ドラマ初主演ということから、放送前から大きな期待が集まりそうで、X上では「きゃーと雄叫びをあげてしまいました」「驚きと喜びで本当に飛び上がってしまいました!」などと歓喜の声にあふれていました。