内閣府と東京都が、「火山防災の日」の8月26日に合わせて公開した富士山が大規模噴火した場合の火山灰被害を想定したCG動画がSNS上で大きな話題を集めています。
内閣府防災ユーチューブチャンネルより
内閣府の動画では、江戸中期の宝永4(1707)年に起きた宝永噴火と同程度の噴火があれば、風向きによっては90キロ以上離れた東京都新宿区付近で、2日後には5センチ以上の灰が積もると説明しています。
内閣府、東京都のいずれの動画とも、灰が積もったところに雨が降ることによる木造家屋の倒壊や、鉄道の運行停止、停電、断水、携帯電話の通信障害などの大規模インフラ障害に加え、健康への影響が広範囲で起こると描き、備えを呼び掛けています。
SNS上の感情
内閣府と東京都が「火山防災の日」の8月26日に合わせて公開した、富士山が大規模噴火した場合の火山灰被害を想定したCG動画に対して、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「不安・懸念」の声(45%)
「気管支喘息持ちだから、不安です💦」
「もっと酷いことになるよ 物流止まり悲惨な事に」
「スーパーやコンビニからあっという間に商品無くなる」
「富士山が何時に噴火するかで困難者の人数が変わる」
主な「情報共有」の声(20%)
「こう言うシミュレーションを頭に入れておく事は大事🥺」
「富士山噴火の火山灰の処理がある程度済んで物流再開してだから半年以上ヤバイ状況が続く」
「朝7時や8時くらいに噴火すると満員の通勤ラッシュ時に交通機関が止まる」
「朝9時から夕方頃に噴火すると交通機関止まり帰宅困難者が凄い人数」
主な「批判的」な声(15%)
「知事も政府当てにできないから無理じゃん」
「まあ、富士山噴火しても通勤するんだろうね」
「棚から商品無くなると物流再開しても数ヶ月はあらゆる商品が不足に」
「物流止まり悲惨な事に」
主な「質問、その他」の声(20%)
「いつ噴火するの?」
「富士山が何時に噴火するかで困難者の人数が変わる」
まとめ
今回の分析では、内閣府と東京都が「火山防災の日」の8月26日に合わせて公開した、富士山が大規模噴火した場合の火山灰被害を想定したCG動画に対し、噴火の潜在的影響に対する不安や懸念の声が多く見られました。健康面の懸念のほか、物流停止による物資不足、交通機関のマヒによる帰宅困難者の発生などを指摘する声もありました。このほか、噴火のタイミングによって影響の大きさが変わることや、防災準備の重要性についても言及されていました。
ライターコメント
富士山がいつか噴火したら、社会活動に多大な影響が生じることがこの動画を見るとよく分かります。地震とともに富士山噴火への備えも非常に重要という意識が強まり、啓発の大切さを改めて強く認識する次第です。