2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の舞台は江戸時代。
主人公は、俳優の横浜流星さん(28)が演じている、ポップカルチャーを追求した庶民、蔦屋重三郎ですが、同じ江戸時代でも彼が生きた頃よりさらに113年ほど前、豪華絢爛な嫁入り道具とともに、わずか数え3歳(2歳6カ月)で嫁入りしたお姫様がいたことをご存じでしょうか。
尾張徳川家に嫁いだその姫の名は「千代姫」。
父は3代将軍の徳川家光です。
様々な理由で物心がつく前に嫁いだ千代姫ですが、嫁ぐ際に調えられた嫁入り道具は徳川本家の姫に相応しい名品の数々でした。
それが今回、徳川美術館(愛知県名古屋市)で10年ぶりに一挙公開される国宝の「初音の調度」です。
技術も数もとにかくすごい
「初音の調度」には、家格の高い家(天皇家・将軍家・摂家など)のみに許された「葦手(あしで)」という、文字を意匠として忍ばせる技法が駆使されています。

他にも漆工芸の超絶技巧であったり、現存している70点でも十分多いと感じられる数ですが、当時用意された数は200~300だったとされており、一大プロジェクトであったことが伺えますね。
4月12日から徳川美術館にて開催
開催場所は愛知県名古屋市の徳川美術館です。
展示会の開催期間は2025年4月12日(土)~6月8日(日)まで。
観覧料は一般1600円、高・大生は800円、小・中生は500円です。
10:00~17:00(最終入館は16:30)が開館時間となります。
休館日は月曜日ですが、GW中は異なりますので、詳しい情報は徳川美術館の公式サイトをご覧ください。
徳川美術館公式サイト:https://www.tokugawa-art-museum.jp/