大阪・中之島は、堂島川と土佐堀川という二つの川に挟まれた細長い中州で、大阪の中心部に位置するリバーサイドエリアです。
大阪市役所や重要なビジネス施設、公園や文化施設が集まる地域なので、旅行はもちろん、出張で大阪を訪れたことのある皆さんにも馴染みがあるのではないでしょうか。
中之島のリバーサイドの遊歩道では、川の水面を眺めながら涼やかな風を感じることができますよね。
「非常事態が常態化した現代」がテーマの特別展
そんな中之島にある国立国際美術館で10月5日まで、非常事態が常態化した現代に着目した特別展「非常の常」展が開催されています。
本展は、分断や混乱といった「常態化した非常事態」の時代の中をどのように生きるか。8人の作家の作品を通じて時代を見つめ、想像力を膨らませ、明日を生きる希望を探ることを目的としているそうです。
地元・大阪大学の社会学研究陣とのトークイベントなどもあり、大阪というエリアから見つめた現代社会への諸問題について興味・関心を持ってもらう取り組みが用意されています。
もともと中之島は江戸時代から上方経済の中心地として栄え、現在も市内外の人々が交流で行き交うトレンドの発信地だけに、現代社会の諸問題に対してどんな解釈や問題提起が繰り広げられるのか、大変興味深いです。
特別展「非常の常」
・開催時間:10:00~17:00、金曜・土曜は20:00まで(※入場は閉館30分前まで)
・観覧料:一般1500円(税込み)、大学生900円(税込み)、18歳未満無料(要証明)
・公式サイト:https://www.nmao.go.jp/events/event/20250628_hijou-no-jou/
ARでめぐる「中之島15の場所での物語」
このほか中之島エリアでは9月27日〜11月30日の期間、ARでめぐる「中之島15の場所での物語」というスペシャルプログラムが開催されます。
「中之島15の場所での物語」は、演劇作家・チェルフィッチュ主宰の岡田利規さん(53)が、大阪・中之島を舞台に創作した物語。
本プロジェクトでは、アーティストやクリエイター、さらに公募参加者が制作した本物語のAR挿絵作品を、鑑賞者は中之島をめぐりながら体験することができるといいます。
過去から現在にいたる歴史文化や、未来的なSF感覚が交錯する15のオリジナルストーリーをスマートフォンを通じて現実の風景に重ね合わせながら鑑賞できるとしています。
国立国際美術館もミーティングポイントのひとつとなっているということで、エリアごと満喫できそうですね!