ヨーグルトに日清シスコが製造販売するクッキー菓子「ココナッツサブレ」を入れると、「チーズケーキ」が出来上がるという、一見、摩訶不思議な、都市伝説のようなレシピが、SNSを席巻しました。
筆者も気になったので試したところ、ヨーグルトの水分がサブレ側に染み出していくことで、水切りされた状態になり、口当たりはレアチーズのように。しかもサブレは水分を含みケーキの土台のようなしっとりした食感へと変化していくことが実証実験の結果、明らかになりました。その模様をつづった記事は下記URLからどうぞ!
【実食レポとSNS調査】「ヨーグルト+ココナッツサブレ=チーズケーキ」って本当?
沼ってしまうのは他人事じゃない!

多くの人が自分好みのレシピをSNS上で公開しており、中にはヨーグルトに市販のギリシャヨーグルトや生乳100%を使って、さらにチーズクリーム感を高めたという声などが投稿されています。
「自分の考え抜いた最強のヨーグルト×サブレ=チーズケーキ」を編み出すべく、多くのSNSユーザーが、日夜研究を重ねていく様は、まるでひとつの学問を突き詰める「学術探求」に通ずる感すらあります。
ヨーグルトにサブレを入れた後の置き時間や、ヨーグルトとサブレにどの種類を組み合わせるか、さらにはレモン汁を追加するかの有無、レモンを入れるならどれくらいの量が適量かなどなど…様々なアレンジがあって、本当に目移りしてしまいます。
バリエーションは無限大!
巷でバズっているこのレシピは「ヨーグルトとココナッツサブレのやつ」という〝ふわっ〟とした呼び方をされています。
少し微調整するだけで、仕上がりに変化が出たり、「味変」的な面白さも出たりして、いくらでもバリエーションを探求できる、まさに可能性は無限大のレシピです!
筆者は、最初に試した「ギリシャヨーグルト×ココナッツサブレ」が、思いのほかうまくいったことでドはまりした上に、様々な投稿にもインスパイアされ、最近は、次から次へとアレンジレシピへ挑戦する「沼」状態の日々に。
その過程で、既にSNS上では別ジャンルとして定番化し始めているメニューを、筆者が偶然、生み出してしまった顛末をこれから報告したいと思います。
サブレの代わりにグラノーラ系クッキー

今回、筆者の目に偶然止まったのは、穀物とドライフルーツやナッツからなるカルビーの「フルグラボール」。それをヨーグルトに投入することを袋を見ていて思いついてしまったのです。
ヨーグルトにフルグラボールを入れ、24時間以上置いてみたのですが、フルグラボールがかなり水分を吸ってくれて、甘みもいい感じになり、チーズケーキ感満載でした!
基本的に混ぜて置くだけ
このフルグラボールを使うレシピのいいところは、「基本的には混ぜて置くだけ」「比較的安価」「実験みたな部分と、運要素もあって面白い」ということ。
ちなみにヨーグルトにフルグラボールを加えるという食べ方はSNS上では既に市民権を得ておりますが、長時間置くと、チーズケーキに近い仕上がりになっていくようです。
ヘルシーさも加えられないか?
筆者が実験を繰り返す中、明らかになったのは、ヨーグルトの水分を具材に染み込ませるほど、クリーム部分がこってりして美味しくなるということ。
そして、さらなる革新を求める筆者は、ここに「ヘルシーさ」という要素が加われば、もっと最強になるのではという考えに至りました。加えて、もっと硬いお菓子で作れば、水分をもっと吸収するのではないかとも考え、諸々試してみることにしました。
オートミール×ドライフルーツ×チョコ掛けナッツは、ヘルシー系チーズケーキだったものの…?


まず、試してみたのが、こちらのチョコ掛けナッツをはじめとする、ヘルシー食材です!
こちら、元々家にあったものを、一度にぶっこんだのですが、結論から言うと、結構いい感じでした!!
オーガニック系のカフェで、低GIかつヘルシーで、おいしいチーズケーキとして出てきてもおかしくない味。一気に美容と健康への意識が高くなった気分になります。
こちら、一晩置いてみたのですが、オートミールやドライフルーツがしっとりとした仕上がりになりました。さらには、チョコ掛けナッツ部分はつつくとすぐに砕け、しっとりした部分と乾いてる部分が絶妙で、それがサクサク感もあって、クリームに混ぜると、触感に変化をもたらしてくれました。
24時間以上置けば、もっとほろほろになるかもしれませんね。ちなみに、こちら、空腹だったため、一気に食べてしまいました(笑)。
今回のチョコ掛けナッツには、日本酪農協同(大阪市浪速区)のヨーグルト「毎日牛乳 至福のギリシャ」を使ったのですが、これがまたぴったりでとてもおいしかったです!
なんと既に、「オーバーナイトオーツ」という同じ料理が存在
このレシピ、新発見かと思ったのですが、実は「オーバーナイトオーツ」として、すでに他ジャンルで確立されたレシピでした(涙)。既出だった模様です。
「オートミールをヨーグルトにいれて一晩置く」というやり方で、ニュージーランドやアメリカをはじめとした欧米のヘルシーお手軽朝食として定番なんだとか。
確かに、「チーズケーキみたいでおいしい!」と、海外通から紹介されることがあり、今回の「ヨーグルトとココナッツサブレのやつ」と通じる発想なのかもしれませんね。
コンフレークや通常のグラノラでもチーズーキっぽくなるのか?
新たなジャンルの開拓に燃える筆者は、そんなことではあきらめません。
目を付けたのが、小さい頃からお世話になっているお馴染みの「コーンフレーク」(日本ケロッグ)。これをヨーグルトに入れて一晩置けば、普通にチーズケーキになってしまうのではないかと考えて、試してみました。

スーパーで、さらに大人っぽくヘルシー感のある「素材まるごとグラノラ(ヘーゼルナッツチョコレート)」(日本ケロッグ)を発見。全粒オーツ麦配合とも書いていますが、メインはコーンフレークのようです!
ヨーグルトにぶっこんで、一晩置いてみました!

その結果ですが、「ヨーグルトとチョコ味のコーンフレークを混ぜたおいしいシリアル」が完成しました(笑)!全粒オーツ麦も配合されど、やはりとうもろこしの味の存在感が勝るほか、クリーム部分もねっとりとしていて美味しくてヘルシーな朝食としては完璧なのですが、チーズケーキになりうるかといえば、そうでもありませんでした…。
たどり着いたひとつの解
今回、筆者が様々な実証実験を繰り返し、自分なりに導いた「解」のひとつは「ココナッツサブレ(小麦粉使用)なりオートミール(オーツ麦)なり、麦感のある穀物の存在感が、チーズケーキっぽさには重要」ということでした!
そりゃそうだ!という当たり前の「解」なのですが、様々な実験の果てに、改めてチーズケーキのおいしさの構造に気付くことができました。これも実験のだいご味のひとつですね!
次はあなたの番
SNS上には、他にも、さらなる研究を重ねた「レシピ考察ポスト」のほか、みなさんひとりひとりが導いた「最適解」、「たどり着いた組み合わせ」が多数投稿されています。
プロのパティシェの人達も、ヨーグルトメーカーの人たちも、お菓子メーカーの人たちも、「ヨーグルトとココナッツサブレのやつ」の試行錯誤と実験の日々重ねるユーザーの人々も、おいしさを探求する姿勢って本当に素敵だなと思えます!
ここまで読んだ方は、ついつい試したくなってみたのではありませんか?
あなたの実験結果のポストも、楽しみにしています!












