オエノングループの合同酒精(東京都墨田区)が販売するしそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」が国際的な食品品評コンクールである「モンドセレクション2025」において、10年連続で優秀品質金賞を受賞しました。その品質が評価されたとしています。
同時に、10年連続で優秀品質金賞を受賞した企業に贈られる「クリスタル・プレステージ・トロフィー」も授与されました。
専門家が評価
そもそも、モンドセレクションとはどのような賞なのでしょうか。
モンドセレクションの始まりは意外と古く、1961年1月1日、ベルギー・ブリュッセルの商業登記簿に「ヨーロッパセレクション」という名の商業施設が登録されたことが始まりです。
その目的は「科学的および細菌学的分析、官能検査、食品、繊維、冶金(やきん)、鉄鋼およびその他の製品の選別」でした。
つまり「専門家が評価」することを目的とした国際品質機関であり、それが同時にモンドセレクション最大の強みです。
その品質評価の項目は多岐にわたり、専門家たちから一定以上の評価を得られた場合のみ「金賞」「銀賞」などのラベルを掲示することが許されます。
受賞するのは意外と大変
モンドセレクションが持つ専門機関に企業や個人が「ウチの製品の品質評価をしてください」と依頼し、その内容に応じて専門審査員が品質の評価を下すのがモンドセレクションの役割です。
いわゆる「アカデミー賞」などとは異なり「自ら評価の依頼をする」ことから、申請すれば得られる賞、というような認識をされがちですが、製品ごとに専門家たちによるありとあらゆる基準をクリアしなければならないため、受賞するのは大変なこととされています。
日本企業が申請した場合はほとんどが受賞出来ることから「申請すればもらえる賞」なんて揶揄(やゆ)されることもありますが、実は国際的にも信用されている国際品質機関の賞であることは知っておきたいですね。