カピバラのまるくんとマーラたち=草津熱帯圏公式YouTubeより

最愛の別れの後に届いた贈り物 リコッタが守る「まる」の面影と新しい命

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

日本三大名湯の一つに数えられる群馬県にある草津温泉の「草津熱帯圏」から、涙と希望が入り混じるニュースが届きました。 最近、最愛のパートナーを亡くしたカピバラの「リコッタ」ちゃん。深い悲しみの中にいたリコッタちゃんに今、新しい命が宿っています。

夫「まる」くんとの突然の別れ

リコッタちゃんが、草津熱帯圏で生まれ育った「まる」くんの元にお嫁さんにやってきたのは、昨年6月のこと。二頭は仲睦まじく過ごしていましたが、悲劇は突然訪れました。まるくんが、リコッタちゃんを遺して今年3月、天国へと旅立ってしまったのです。

まるくんは母親の育児放棄によって、おばあちゃんに育てられましたが、とても心優しいカピバラでした。同居していたマーラに赤ちゃんが生まれたときも、小さなマーラの赤ちゃんたちを、メロメロになってかわいがっていたそうです。

マーラの赤ちゃんをかわいがっていたまるくん(左)=草津熱帯圏公式YouTubeより

夫を亡くしたリコッタちゃん。引き続きマーラたちに囲まれて過ごしていましたが、まるくんがいなくなってからは、元気がなく、寂しそうな様子が続いていたそうです。

まるくんが遺してくれた、小さな奇跡

ところが、そんなリコッタちゃんの体に、大きな変化が見つかりました。なんと、リコッタちゃんのお腹の中には、まるくんの赤ちゃんがいたのです。まるくんが旅立つ直前に遺してくれた、かけがえのない「宝物」。草津熱帯圏は驚きと喜びに包まれました。

飼育員の熊本さんによると、出産予定日はもう間もなく。「天国のまるくんと一緒に、元気な赤ちゃんが生まれるようリコッタを見守りたい」と熊本さん。

リコッタちゃんと熊本さん=群馬県草津町の草津熱帯圏(撮影:ゆんち)

草津の厳しい寒さを乗り越え、新しい命が芽吹こうとしている草津熱帯圏。まるくんの面影を継ぐ赤ちゃんに会える日は、もうすぐそこまで来ています。

ライターコメント

リコッタちゃんに元気がなかったのも、もしかしたら心細さと戦いながら、必死にお腹の子を守っていたからかもしれません。熊本さんの優しい眼差しに見守られ、まるくんの「宝物」が無事に生まれてくる日を、私もファンの一人として楽しみに待ちたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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