YouTube市川市公式チャンネルより

市川市動植物園のコラボまつりに備えよう いまさら聞けない?人気者「パンチくん」のこれまでの軌跡をおさらい

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

17日(日)はいよいよ「北総鉄道とのコラボまつり」が、市川市動植物園(千葉県)で開催されます。週末の賑わいに加え、特別なイベントの開催で園内は大変な熱気に包まれそうです。「SNSで話題のパンチくんに、明日初めて会いに行く!」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、改めてパンチくんが歩んできた軌跡と人気の秘密をおさらいしたいと思います。

猛暑のなかの誕生、そして24時間体制の人工哺育

パンチくんは昨年7月、厳しい猛暑の中で誕生しました。しかし、生まれた直後に母ザルが育児放棄をしてしまいます。

命の危機に直面した小さな命を救うため、サル山を担当する2人の飼育員が立ち上がりました。不眠不休、24時間体制での人工哺育。2人の献身的な愛情と努力のかいあって、パンチくんはすくすくと成長していきました。

YouTube市川市公式チャンネルより

「オランウータンのぬいぐるみ」の秘密

パンチくんといえば、いつも抱えている「オランウータンのぬいぐるみ」がトレードマークです。実はこれには、ニホンザルならではの理由があります。

ニホンザルの赤ちゃんは本来、お母さんの胸にしっかりと「しがみついて」育ち、それが大きな安心感に繋がります。お母さんがいないパンチくんに安心してもらうため、飼育員の2人はタオルやぬいぐるみなどを与えました。その中でパンチくんが一番気に入り、お母さん代わりに選んだのが、あのおなじみのオランウータンだったのです。

市川市動植物園=(撮影:ゆんち)

最大の試練。過酷な「群れ入り」への挑戦

元気に育ったパンチくんですが、次なる難関が待ち受けていました。それは「サル山の群れに入る」ことです。

ニホンザルは独自の社会(コミュニティ)を形成しています。そのため、いくら子ザルであっても、一度群れから離れた個体が戻ることは私たちが想像する以上に難しく、基本的にはよそ者として排除されてしまいます。

しかし、ここで諦めて隔離してしまえば、パンチくんは一生サル山の仲間と暮らすことができません。そこで今年に入り、まずは気の合いそうな優しいメスザルと接触させるなどして、飼育員は少しずつ、少しずつ、慎重に交流のステップを踏んでいきました。

世界を動かしたSNSと、公式の温かい発信

そんなパンチくんが最初に注目を集めたのは、今年の2月でした。「サル山に、オランウータンのぬいぐるみを持った子ザルがいる」と来園者の目にとまり、SNSで話題に。育児放棄された子ザルであるという事情が徐々に広まる中、2月5日、市川市動植物園の公式Xが初めて「パンチ」という名前と、彼が群れ入りを目指して奮闘している背景を発表しました。

この背景を知った人々の感動は瞬く間に世界中へ拡散。相棒のぬいぐるみがIKEAの商品だとわかると、世界中のIKEAでオランウータンのぬいぐるみが完売する事態となったほか、パンチくんへの支援を申し出る声も殺到しました。

広がる「#がんばれ市川市動植物園」の輪

この大反響に対する市川市動植物園の対応も、非常に迅速で素晴らしいものでした。安永崇課長は「#がんばれパンチ」というハッシュタグを考案し、ファンの知りたい情報を適切なタイミングで発信し続けました。

パンチくんの奮闘記はSNSの枠を超え、世界中のテレビ局や新聞社でも報道される大ニュースに。するといつしか、ファンの間から自然発生的に「#がんばれ市川市動植物園」というハッシュタグが生まれました。

安永課長:「『#がんばれ市川市動植物園』というハッシュタグまで登場するとは思わなかった。こんなに嬉しいことはありませんでした」

明日の日曜日、サル山で一生懸命に生きるパンチくんの姿を見つけたら、ぜひこの軌跡を思い出しながら、温かいエールを送ってみてくださいね。

ライターコメント

パンチくんが今、こうしてサル山の仲間たちと一緒にいられるのは、間違いなく飼育員さんたちの不眠不休の努力と、深い愛情があったからこそ。とはいえ、群れ入りは本当に難しく、まだまだ安心はできません。これからも、温かな気持ちでサル山を見守っていきたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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