レッサーパンダの風太くん(写真提供:千葉市動物公園)

千葉市動物公園の国内最高齢のレッサーパンダ「風太」くん!長生きの秘訣は「驚異の食欲」にあった

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

「立つレッサーパンダ」として日本中に一大ブームを巻き起こした、千葉市動物公園の「風太」くん。2003年生まれの風太くんは、現在国内で飼育されているレッサーパンダの中でも最高齢の長寿です。かつてのような立ち姿を見る機会は少なくなりましたが、今でも熱心なファンが絶えない風太くん。現在の暮らしぶりや長寿の秘訣について、担当飼育員に話を聞きました。(前編)

変わらない「好奇心」と「マイペース」

レッサーパンダの寿命は野生で10〜12年、飼育下でも15〜18年程度と言われており、現在20歳を超えている風太くんは、まさに驚異的な長寿です。

――最近の風太くんは、どんな風に過ごしていますか?

担当飼育員:数年前から「少し年かな」という感じはあり、年に1回ほど体調を崩すこともあります。もう立つことはなく、寝ている時間も長いですが、小さいころからすごく活発で好奇心も強い性格でした。ほかのレッサーパンダよりも脚力があって、高くジャンプして移動する活発な子だったようです。

――人慣れしているイメージがありますが、性格はどうなのでしょうか?

担当飼育員:有名なので人慣れしていると思われがちですが、実は逆なんです(笑)。触られるのも嫌いで、人との馴れ合いにはならないタイプ。ご飯が欲しいときは飼育員のところへ来ますが、人に対して慣れすぎない、マイペースな性格ですね。

提供:千葉市動物公園

流動食なんて必要なし!タケノコを自らバリバリ食べる食欲

高齢になると歯が抜け落ち、咀嚼力が弱まるため流動食になるレッサーパンダも多い中、風太くんの食事スタイルはほかの若い個体とほとんど変わりません。

――今でも硬いものを食べられるんですか?

担当飼育員:ええ、展示場に生えてきたタケノコなんかも、自分でバリバリ噛んで食べていますよ。ふかしたサツマイモやペレットもよく食べます。「ちょうだい、ちょうだい!」とついてくるくらい、とにかく食欲旺盛なんです。

――長生きの秘訣は、やはりその「食欲」でしょうか?

担当飼育員: そうですね。人間も同じで、元気で長生きしている人はよく食べますよね。去年の5月に体調を崩してご飯を全然食べず、とても心配したことがありました。しかし4日目くらいに体調が回復して外に出したら、外のタケノコをバリバリ食べ始めたんです。「あ、もう大丈夫だな」と驚かされました。

ファンからの贈り物「エアコン付きの小屋」で快適な夏を

高齢の風太くんにとって、夏の暑さは大きな負担になります。そんな彼を支えているのが、ファンからの温かい支援でした。

――展示場にあるあの小屋は、風太くん専用ですか?

担当飼育員:はい。クラウドファンディングでご支援いただき設置した小屋です。今は高いところへ登れなくなってしまったので、日よけとして使ってくれればと思っていたのですが、割と気に入ってよくいますね。小屋の隣にはエアコンが設置されていて、そこから冷風が出るようになっています。真夏は寝室に入ってしまうことが多いですが、少しだけ暑い時期などは外で過ごすこともあるので、小屋の隣から冷風が出るようにして、外でも快適な温度に保てるよう工夫しています。

(後編へ続く)

ライターコメント

一世を風靡した風太くんが、今でも自分の歯でタケノコをバリバリ食べていると聞いて、とても元気づけられました!流動食にも頼らず、マイペースに毎日を過ごす風太くん。快適に過ごせるようにとクラウドファンディングでエアコン付きの小屋をプレゼントするファンの深い愛情にも胸が熱くなります。後編では、実はあまり知られていない「千葉市動物公園における風太一族の偉大な功績」に迫ります。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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