市川市動植物園=(撮影:ゆんち)

市川市動植物園の休園日に改めて考える… パンチくんとサル山を守るために園が呼びかける「観覧ルール」

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

群れ入りを目指して奮闘するパンチくんの姿が世界中で話題となり、連日多くの人が訪れる市川市動植物園(千葉県)ですが、一方で一部の観覧マナーが問題となり、園ではたびたび観覧マナーについてお願いをしてきました。週に1度の休園日である、静かな月曜日に、「観覧ルール」について、改めて考えてみたいと思います。

人間の行動が、立場の弱いパンチくんを追い詰める?

市川市動植物園では、公式SNSなどで観覧ルールを呼びかけてきました。これまでも多くの人が守っている一方で、残念ながらルール違反や、来園者同士の苦情がなかなか減りませんでした。

市川市動植物園の公式Xなどによれば、ニホンザルをはじめとする多くの動物は、人間の騒音や急に走る動作、長時間同じ人から視線を向けられることに対して強い「脅威」を感じます。特にニホンザルのような群れで生活する動物は、1頭が感じたパニックやストレスが群れ全体に瞬時に伝播し、サル同士の大きな喧嘩に発展する危険性を持っています。

そして、もし群れの中で争いが起これば、一番影響を受けてしまうのは、まだ体が小さく立場の弱いパンチくんのような個体なのです。

市川市動植物園公式Xより

改めてルールを確認

「平穏な環境を提供したい」と願う園は、声明文の中で「このままルール違反の事案が増え続ければ、観覧制限の更なる拡大、そしてニホンザルの観覧自体を禁止せざるを得ない」と、非常に強い言葉で危機感を伝えています。

さらに先日発生した、サル山の侵入事案で、「サル山の撮影禁止も議論」になったことが公式Xで明かされました。

大好きなパンチくんの姿を見られなくなってしまうことは、ファンにとって一番悲しいことですよね。サル山を守るため、園が定めている具体的なルールの一部を改めて確認したいと思います。

立ち入り禁止ゾーンに入らない/バーに乗らない・押さない

最前列での観覧は「10分以内」/最前列ではかがむ(時間が経過したら速やかに後列の方へ譲りましょう)

観覧中は静粛に/走らない、観覧中は傘をささない/飲食禁止

脚立・椅子・三脚・自撮り棒などの撮影補助用具は使用禁止

園内でのライブ配信行為は禁止(営利・非営利問わず)

飼育員への長時間の声かけ・撮影は遠慮する(サル山の観察業務に支障が出るため)

一番の応援は「ルールを守って静かに見守ること」

パンチくんがサル山の厳しいルールを学び、群れの一員になるためのステップは、今まさに重要な局面にあります。

「かわいい姿を少しでも近くで見たい」「もっといい写真を撮りたい」という気持ちは痛いほどわかるのですが、結果的にサル山の安全な暮らしを脅かしてしまうことになりかねません。

パンチくんにとって、そしてサル山全体にとって一番の応援は、私たちがルールを守り、遠くから静かに見守ることなのです。

ライターコメント

休園日の今日、人のいない静かなサル山で、パンチくんたちがのんびり過ごしている姿を想像しています。明日からまた市川市動植物園は開園しますが、次に会いに行くときは、サルたちを驚かせないよう、思いやりとマナーを持ってサル山を観察したいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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