千葉市動物公園で昼間の同居が始まった、ニシゴリラの「モンタ」と「モモカ」。長年1頭でマイペースに暮らしてきたモンタの元に、若いメスのモモカがやってきたことで、前向きな変化が起きているようです。ゴリラ担当の飼育員も「良い意味で予想を裏切られた」と語るモンタの変化について深く掘り下げます。
飼育スタッフも驚いた、モンタの「神対応」
同居練習が始まる前、スタッフの間では「モンタが怒ったりしないだろうか」という心配も少なからずあったそうです。しかし、いざふたを開けてみると、モンタは驚くほどの優しさを見せました。
飼育員:「同居の前に格子越しに接触をさせて、2頭の様子を見ていたので、大きな喧嘩にはならないだろうとは予測していましたが、ほぼトラブルもなく進んだのは本当に良かったです。逆によい意味で予想と違ったのは、モンタがモモカに対してほぼ怒らない、というか、もの凄く『寛容』だった点ですね」
なんと、予想以上にモンタが寛容だったのですね。
飼育員:「もう少し怒ったりするのかなと思っていたのですが、モモカにエサを取られてもほとんど怒らないんです。大目に見ているという感じの態度を取ってくれているので、こちらも安心して見ていられます」
モモカのやんちゃな行動をどっしりと受け止めるモンタ。まさに、大人の包容力バツグンな、頼れるオスの佇まいです。

かつては攻撃的だったことも…?歳を重ねて生まれた「丸さ」
今でこそ圧倒的な優しさを見せているモンタですが、担当の飼育員によれば若いころからずっと今のようだったわけではないのだとか。
飼育員:「実は若い頃、上野動物園にいる『モモコ』さんと一緒にいた時期があったのですが、その時は力のバランスが逆転したタイミングで、攻撃的になってしまったりしたことがあったんです。ただ、その時はモンタももっと若かったですからね。今は歳をとって丸くなった、というのも多少はあるのだと思います」
長い年月を経て、今のモンタの「優しさ」があるのだと思うと、なんだか感慨深いものがありますね。
来園者から「若返った?」の声!…でも新たな悩みも?
長年の1頭暮らしから一転、賑やかな共同生活が始まったモンタ。気になるストレスの有無について、嬉しい変化を教えてくれました。
飼育員:「同居が始まってから、2頭にストレスが溜まっているような様子は今のところ見られません。それどころか、遊びに来てくださるお客さんからは『モンタ、なんだか若返ったみたい!』という声をよく聞くんです。良い方向にしか動いていない感じがして、私たちも嬉しく思っています。ただ、ひとつだけ問題があるとすれば、モモカがモンタのエサまで奪って食べてしまうことですね。こればかりは対応が難しくて、うーん、と頭を悩ませています」
モンタの若返り、モモカの食欲旺盛なところは飼育員にとっても嬉しいようですが、ちょっと頭を悩ませている…なんていう平和なオチまでついてしまいました。
ライターコメント
若い頃はちょっと尖っていた時期もあったモンタが、今ではモモカにエサを譲るほどの「神対応」を見せているなんて、ゴリラの世界の渋いダンディズムを感じてしまいます。 そして、モモカが来たことで刺激を受けて「若返った!」と言われるモンタ、本当に素敵です。お互いが良いパートナーになっている証拠ですね。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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