吉祥寺駅から徒歩約10分、東京都武蔵野市にある「井の頭自然文化園」から嬉しいニュースが届きました。4月に誕生し、園内の動物病院で大切に育てられていたフェネックの赤ちゃんの名前が決まり、いよいよ6月24日から一般公開が始まりました。
父親と母親から一文字ずつもらった名前
2026年4月29日に生まれた元気なオスの赤ちゃん。父親の「テツ」と母親の「サラ」から一文字ずつをもらい、新しく「ラテ」という名前が付けられました。
ラテの公開は6月24日からスタートし、当面の間は9時30分から11時30分までの限定公開となります。展示場所は動物園(本園)のフェネック舎屋内展示場です。
まだ周囲の環境に慣れていない小さなラテが驚いてしまわないよう、当分の間は展示前を一方通行での観覧となるようです。会いに行くときは、そっと静かに行きましょう。
飼育員と獣医師が繋いだ小さな命
実は、母親のサラにとって今回が初めての出産でした。そのため園では、サラが落ち着いて過ごせるように監視カメラを通してそっと様子を見守っていましたが、出産後にサラがお世話をする様子が見られなかったことから、人工哺育へと切り替えられました。

生まれた日のラテの体重は、わずか41.2g。手のひらに収まるほどの小ささでしたが、獣医師や飼育員が交代で哺乳と健康管理を続けました。ラテもミルクをゴクゴクとよく飲み、バックヤードで日々たくましく成長。ついに、今回のお披露目の日を迎えることができたのです。

イヌ科のなかまで一番小さなフェネックの魅力
井の頭自然文化園の公式サイトによると、アフリカ大陸北部の砂漠に暮らすフェネックは、イヌ科のなかでも最も体が小さい種類として知られています。大人になっても体重は1kgほどにしかなりません。

チャームポイントの大きな耳は、暑い砂漠の中で体温が上がりすぎないように熱を逃がす大切な役割を持っています。さらに、足の裏にはびっしりと毛が生えており、太陽で熱せられた柔らかい砂の上でも上手に歩くことができるそうです。
小さな体で一生懸命に育ち、たくさんのサポートを受けてデビューしたラテ。フェネックは本来群れでくらす動物であり、社会性を身につけさせるために、群れのなかまとお見合いをするなど群れ入りの練習も始まっているようです。これからの成長が楽しみです。
井の頭自然文化園公式HP:https://www.tokyo-zoo.net/inokashira/
ライターコメント
ついにフェネックの赤ちゃんのお名前が「ラテ」に決まり、公開が始まりました。生まれたときはわずか41.2gだったラテが、こうして元気に展示場デビューを迎えられたのは、24時間体制で見守り続けた獣医師さんや飼育員さんたちの深い愛情があったからこそだと思います。お父さんとお母さんの名前をしっかりと受け継いだラテが、これからどんな可愛い姿を見せてくれるのか、静かに優しく見守っていきたいと思います。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
井の頭自然文化園・関連記事
井の頭自然文化園で3頭の赤ちゃんが繋ぐ未来 アムールヤマネコの命と「ツシマヤマネコ」保全への挑戦
母のバトンを受け継ぎ無事離乳!井の頭自然文化園の飼育員とアムールヤマネコ赤ちゃんの奮闘






